OBCとサイボウズ、中小企業向けにクラウド利用の顧客管理製品をリリース

OBCとサイボウズは、「kintone for 奉行」および「サイボウズ デヂエ8 顧客管理 for 奉行」を発売した。

» 2013年07月12日 17時31分 公開
[ITmedia]

 オービックビジネスコンサルタント(OBC)とサイボウズは7月12日、販売管理システムの商奉行・蔵奉行シリーズと、サイボウズの業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」、Web型データベース「サイボウズ デヂエ」を連携させたソリューションを発表した。顧客情報をWeb上から自由に共有・参照可能にするもので、「kintone for 奉行」「サイボウズ デヂエ8 顧客管理 for 奉行」を発売する。

 kintone for 奉行とサイボウズ デヂエ8 顧客管理 for 奉行は、商奉行・蔵奉行とのCSV連携を実現し、顧客情報をkintoneまたはサイボウズデヂエとも連携することで、情報のWeb化を実現する。担当者ごとに散在していた顧客情報を統合管理して、属人化を防ぐことができる。その特徴として両社では(1)PCやタブレット・スマートフォンといった様々なデバイス環境に対応、(2)管理したい情報や履歴の項目を自由に追加・設計することが可能、(3)顧客情報と紐づけて対応状況の管理や過去のお問い合わせ履歴の確認がWeb上からすぐに行うことができ、顧客管理の属人化がなくなる――を挙げている。

 これにより顧客情報の一元化や部署を越えた共有が可能になり、奉行シリーズを直接操作しない人でも、いつでも、どこでも顧客情報を確認することが可能になるという。また、顧客情報の活用が容易になり、顧客管理における業務の生産性向上、業務の引き継ぎや顧客対応の円滑化に貢献し、営業活動やサポート業務も効率化されるとしている。顧客情報の項目やレイアウトも自由に設計でき、顧客対応状況の入力・閲覧や、過去の問い合わせ履歴など、商奉行・蔵奉行を補完する情報も登録できる。

 2つの新製品は、奉行シリーズと連携するシステム/サービス群「奉行Solutions」にラインアップされる。クラウドサービスとして利用する企業にはkintoneを、社内にサーバを設置して利用する企業向けにはサイボウズ デヂエを提供し、顧客の利用形態に合わせた提供方法を用意している。

 kintone for 奉行の初年度利用料(税別)は、300ユーザー以下の場合で1ユーザーあたり1万345円、サイボウズ デヂエ8 顧客管理 for 奉行が10万円。OBCの販売パートナーを通じて販売される。

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