クラウド開発アプリに「ポータビリティ」を提供、キヤノンソフトが新版発売

キヤノンソフトがクラウドベースのWebアプリ開発基盤「Web Aviator」を強化。開発したアプリをさまざまなクラウド環境やオンプレミスで実行できるようにした。

» 2013年08月06日 10時05分 公開
[ITmedia]

 キヤノンソフトウェアは8月6日、クラウドベースのWebアプリケーション開発基盤製品の最新版「Web Aviator v1.3」を発表した。20日から提供を開始する。

 Web Aviatorは、Amazon Web Services(AWS)を利用し、GUIベースでWebアプリケーションの開発と検証、本番環境へのデプロイメントまでが行える開発基盤。PCやスマートフォン、タブレットなどのWebブラウザを識別して自動的に表示を最適化する機能も備える。

 最新版ではAWS上で開発したアプリケーションの「定義体」をXMLファイルで出力して、Web Aviatorの実行エンジンが稼働可能な環境で実行させることが可能になった。従来に本番環境はAWSのみだったが、これによってその他のクラウドサービスやオンプレミスも本番環境として利用できるようになる。実行エンジンの稼働環境はOSがRHEL 6/CentOS 6/Windows Server 2008 R2(Windowsは10月以降の予定)、データべ―スがMySQL 5.5、WebサーバがApache 2.2、アプリケーションサーバがTomcat 7.0となっている。

利用イメージ

 利用価格は開発のみの「Sライセンス」が無償(有効期間3カ月)、実行環境を含む「Fライセンス」のユーザー数別が年間18万〜120万円(10〜100ユーザー)、画面数によるI/Fでは54万〜120万円(30〜100I/F)、無制限版が応相談。またオンプレミス向けに「一括買取」ライセンス(別途、年間保守料10%)も新設し、50ユーザーで216万円、100ユーザーで360万円となっている。

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