ニューオータニ、北京のホテルに基幹業務ソフトを活用したシステムを構築導入事例

中国・北京のホテルニューオータニ長富宮は、NECのソフトウェアを利用して宿泊管理、顧客管理、宴会管理、インターネット予約、ポイント管理の基幹業務システムを構築した。

» 2013年09月03日 17時06分 公開
[ITmedia]

 中国・北京の長富宮飯店(ホテルニューオータニ長富宮)が宿泊管理、顧客管理、宴会管理、インターネット予約、ポイント管理の基幹業務システムをNECのソフトウェアを活用して構築した。NECが9月3日に発表した。

 長富宮飯店では宿泊管理・顧客管理・売上管理を行うNECのホテル業向け基幹業務ソフト「NEHOPS」を採用。売上や顧客データの分析に要する時間を従来の手作業に比べて1日あたり3時間短縮した。NECが納入した既存のIP電話システムと連携し、宿泊者への電話料金の課金制御、不在時のボイスメールシステムの起動、内線の際のフロントでの宿泊者名の表示などが可能になった。ホテル業務の円滑な遂行を実現したという。宴会や婚礼の商談管理・会場管理・精算などを一括で行う宴会システムには、NECのクラウドサービスを利用している。

 さらに、長富宮飯店ではインターネットから宿泊予約や商品購入が可能なポータルサイトも構築した。基幹業務システムでは中国・DerbySoftのデータ変換サービスを利用して、世界のさまざまなインターネット予約サイトと連携し、予約情報を一元管理できるようにした。会員管理にはNCR-Handingのソフトを利用し、顧客の「ポイント・クーポン・デポジットカード」の情報を一元管理している。

 NECは、1970年代からホテル向けの業務システムを提供している。2008年から中国市場でNEHOPSの販売し現在50以上のホテルに導入されているという。NECはこの実績を生かし、中華圏で「NEHOPS」の拡販を積極的に進めたい考え。APAC地域への展開やホテル向けソリューションのグローバル展開も図る。

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