複数の業務システムを集約した新基幹システムを構築 東栄住宅導入事例

東栄住宅は、新基幹システムのデータベース基盤に「Oracle Database Appliance X3-2」を採用した。

» 2013年10月02日 17時31分 公開
[ITmedia]

 総合住宅企業の東栄住宅は、日本オラクルの高可用性データベースとハードウェアを一体化したエンジニアドシステムの最新版「Oracle Database Appliance X3-2」を基幹システムに導入した。日本オラクルが10月2日に発表した。

 東栄住宅は、2005年に基幹システムの主軸である原価/工程管理システムに「Oracle Database Standard Edition」とハードウェアをバージョンアップするシステム増強を実施した。しかし、2010年ごろにはデータ量の増大にともない性能面で課題が出始めたことや、図面管理、電子発注システムをはじめとするほかの業務システムとのデータ連携が複雑になってきたことから、複数の業務システムの統合と、システム化されていない業務のシステム化を視野に入れ、新基幹システムとして再構築することを決定した。

 東栄住宅は当初、システム統合やデータ連携という観点から、性能とコストを重視した調査を行っていたが、2011年に東日本大震災が発生したことから、システムの事業継続も重点項目に加えることにした。2012年より汎用サーバ、ストレージ構成を含めさまざまな検討を重ねた結果、2013年6月に「Oracle Database Appliance X3-2」の採用を決定した。

 東栄住宅では、複数の業務システムを「Oracle Database Appliance X3-2」1台に集約した新システムの本格稼働を2014年4月に、その後「Oracle Database Appliance X3-2」2台による災害対策構成の設置を予定している。データモデルの再設計をともなう基幹システムの抜本的な再構築を9カ月という短期間で実施しなければならないため、「Oracle Database Enterprise Edition」のオプション機能である「Oracle Diagnostics Pack」、「Oracle Tuning Pack」を利用したSQLチューニングの自動化により、開発生産性の大幅な向上を見込んでいる。

 また、同社は「Oracle Real Application Clusters One Node」によるダウンタイムの最小化、本番環境を停止することなくリアルタイムの災害対策構成を実現する「Oracle Data Guard」により、システム全体に求められる可用性を実現できる点や、システムに必要なプロセッサの能力に応じて費用を支払うライセンス方式「Capacity On Demand」に大きな期待を寄せているという。

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