東京工科大が「サーバ全廃」に踏み切った理由ネットワークも全面刷新(3/3 ページ)

» 2013年10月30日 08時00分 公開
[本宮学,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

インフラ投資は最小化し、サービスに注力していく

 同大は一連のリニューアル効果により、年間のICT関連コストの削減を見込む。また、業務システムのクラウド化やネットワーク管理のアウトソーシングなどを通じ、IT部門の業務負担も大きく減らせると見込んでいる。

 「いまやITインフラに対する投資はユーザーに対する付加価値を生まないと考えている。われわれにとってはインフラ投資をできる限りゼロに近づけ、学生向けサービスを強化することのほうがはるかに重要だ」(田胡教授)

 プロジェクト実施に当たっては「学長や経営陣から『システム全体を見直してほしい』という要望を受けたのが大きな支えになった」と田胡教授は振り返る。「これがもし1つ1つのシステム刷新について細かい稟議承認を求められていたら、ここまで抜本的な改革はできなかっただろう」

 「もうシステムの老朽化に悩まされることはない」――同大は今後も、学生や教職員に対して付加価値を生むIT活用を進めていく考えだ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ