ストレージトラフィックに対応したSDN技術、富士通研究所が開発

LANとSANを仮想ネットワーク上に統合できるようになり、ネットワークの効率的な利用が可能になるという。

» 2013年12月09日 11時41分 公開
[ITmedia]

 富士通研究所は12月9日、LANとSAN(Storage Area Network)による統合ネットワークを実現するという新たなSDN(Software Defined Networking)技術を開発した発表した。ストレージトラフィックの経路を制御し、スループットの向上を可能にするという。

 開発した技術は、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)のデータの流れ(ストレージフロー)に着目して、SDNによってストレージトラフィックを制御するもの。ストレージフローの検出・操作機能をイーサネットスイッチに実装し、外部コントローラから制御する。外部コントローラも複数のスイッチを制御できるものを新たに開発した。

実装した機能を使用するネットワーク制御(富士通研究所より)

 この技術を適用した同社の開発環境では約2倍のスループットを達成したという。従来のSDNではLANスイッチの制御を想定しているため、IPアドレスを使わないストレージトラフィックに対応していなかった。今回の技術を活用することでネットワークの効率的な利用が実現し、拡張性の向上が期待されるといい、同社では2014年度の実用化を目指す。

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