ネクソンがワンタイムパスワードを強化、ユーザー保護とマルチデバイス対応へ導入事例

ユーザー保護の強化とマルチデバイス対応に向けシマンテックのワンタイムパスワードシステムへ完全移行する。

» 2013年12月13日 15時31分 公開
[ITmedia]

 オンラインゲームのネクソンが、ユーザー保護の強化をワンタイムパスワード(OTP)システムを変更した。システムを提供するシマンテックが12月13日に発表した。

 ネクソンは20タイトル以上の人気オンラインゲームと多数のユーザーを抱える。ゲームは無料だが、ゲーム内のアイテムなどのデータに高い価値があり、これを不正に入手して違法に換金する犯罪が多発しており、ユーザーを保護するためにOTPを導入している。

 OTPの運用では利用者がトークンを保有する必要があり、ゲーム内の大規模イベントなどでは認証サーバへのアクセスが集中して負荷が高まるほか、認証サービス自体への信頼性といった課題がある。このため、こうした課題に対処できる新システムとして、シマンテックの「Symantec Validation and ID Protection Service(VIP)」を採用した。

サービスイメージ

 Symantec VIPはマルチデバイスに対応しており、OTPを生成する専用トークン、スマートフォンや携帯電話で生成するアプリ型のトークン、PCのブラウザツールなど多様な手段を用意しているため、ユーザーの利便性を損なうことなく、セキュリティレベルを高められる。

 ネクソンでは18日からSymantec VIPによるサービスへ完全移行する予定だ。

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