サービスログイン時の2段階認証で、ワンタイムパスワードを入力しなくても、同等のセキュリティレベルによる認証を実現するという。
シマンテックは2月19日、2段階認証のクラウドサービス「Symantec Validation and ID Protection Service(Symantec VIP)」の機能強化を発表した。ワンタイムパスワード(OTP)を入力しなくても、同等のセキュリティレベルで認証するという「モバイルプッシュ認証(VIP Access Push)」を導入する。
Symantec VIPは、オンラインサービスでのログインから企業でのリモートアクセスなどのさまざまな用途に対応し、OTPなどによる2段階認証の機能を提供する。
モバイルプッシュ認証は、Symantec VIPのモバイルアプリをインストールした端末に対してシステムからプッシュ通知を行い、ユーザーが確認して端末の画面に表示される「許可」ボタンをタッチするだけで、認証が完了する。最初の認証時にIDやパスワードの入力を伴うものの、2段階認証時にOTPの文字列を入力する手間が解消される。
これにより、従来の用途に加えてATMからの送金確認やEDIでの承認、医療データへのアクセスといった新たな用途にも適用していけるという。
Symantec VIPの利用価格は、1000ユーザー時で1ユーザーあたり年間2400円、ネットバンキングなどの大規模環境では個別見積り。新方式による価格変更は無い。新方式に対応したモバイルアプリは「VIP Access」の名称で、Apple iTunesからダウンロードできる。
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