Windows 9(仮)はこうなる? 発表前予想の総まとめEnterprise IT Kaleidoscope(4/4 ページ)

» 2014年09月25日 07時00分 公開
[山本雅史,ITmedia]
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エディションはどうなる?

 現在、Windows 8.1では、4つのエディションが用意されている。Windows 8.1、Windows 8.1 Pro、Windows 8.1 Enterprise、Windows RT 8.1である。さらに、OEM向けには条件によってOSの提供価格を0円にしているWindows 8.1 With Bingが用意されている。Windows 8.1 With Bingは、検索のデフォルトをBingにしたWindows 8.1といえ、機能的にはWindows 8.1と全く変わらない。

 Windows 9のエディションに関する発表はされていないため、ここでは推測するしかないが、大きく変わるのがWindows RTだろう。

 Windows RTに関しては、Windows Phoneに吸収されてしまうと予想する。もしかすると、Windows Phone自体も名称が変わるのかもしれない。このあたりは、ARMプロセッサベースのWindowsという位置づけで落ち着くと思われる。ユーザーインタフェースはModern UIのみで、デスクトップモードを持たない製品となるだろう。

 また、Windows Phoneに関しては現在の“スマホ”という位置づけから、タブレットを含むOSに変わっていくだろう。

 無印のWindows 8.1の後継OSに関しては、0円の「Windows 9 With Bing」に統一されるだろう。提供形態はOEM中心になり、パッケージ版での提供は無くなるかもしれない。

 Windows 8.1 ProとWindows 8.1 Enterpriseの後継は微妙な状態だ。このままのエディションで販売される可能性も高いが、Microsoftがアグレッシブなマーケティングをとるとすれば、Windows 8.1 Proを無くし、Windows 9 Enterpriseに集約する可能性もある。この場合、企業向けのソフトウェア アシュアランス(SA)の代りに、個人向けの年間サブスクリプションを用意する可能性もある(Windows 9 Proを残し、個人向けの年間サブスクリプションという可能性もある)。

 次世代Officeでも、サブスクリプションベースのOffice365を中心となり、パッケージ版やOSのバンドルなどは無くなっていくと言われている。この方向性はOSにおいても変わらなくなるだろう。OSの提供形態がパッケージではなくなると、アプリケーションの提供形態も徐々にオンラインに変わっていくかもしれない。このあたりは、今後とも注視していく必要がある。

Modern UIベースのPowerPoint。次世代OfficeはModern UIをフルサポートしていく

 Windows 9がリリースされる時には、Windows Phone 9(仮)も一緒にリリースされるかもしれない。スマホやタブレット、PC、ゲーム機をカバーする「1つのWindows OS(One Windows)」ということがMicrosoftの目指す姿といえる。このため、今回の発表会でOne Windowsというコンセプトが示され、Windows PhoneもWindows OSの1つのエディションとなるのかもしれない。

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