NEC、システム管理者の不正を抑止するクラウドサービスを開発

エンカレッジ・テクノロジの技術を活用して、システムの運用管理担当者のIDやアクセスの管理ができるセキュリティサービスを提供するという。

» 2014年10月09日 14時44分 公開
[ITmedia]

 NECとエンカレッジ・テクノロジは10月9日、システム運用管理者のIDとアクセスを管理する技術を共同開発し、12月からNECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」で提供すると発表した。利用料は1サーバあたり月額5000円(1サーバの管理は無償)となる。

 新サービスは、エンカレッジのID&アクセス管理ソフトをクラウドサービス化したもの。ワークフローを利用して事前の申請に基づくIDの発行や管理、未許可のアクセスの点検、システムの操作内容の記録といった機能を提供する。NEC Cloud IaaSのセルフサービスポータルから利用できる。システム設計なども支援し、オンプレミス環境とNEC Cloud IaaS環境を含めた管理にも対応する。

 企業では情報システムの運用管理業務をグループ内あるいは外部の情報システム会社に委託するケースが珍しくない。2014年6月には大手教育サービス企業の業務委託先の関係者がデータベースシステムへアクセス権限を悪用して大量の個人情報データを不正に持ち出す事件が発生。NECではクラウド基盤サービスにおける組織関係者による不正行為への対策や内部統制を強化する一環として、今回の新サービスを開発した。

 エンカレッジのソフト製品は、金融機関など400社以上への納入実績がある。

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