明治フレッシュネットワーク、各業務システムをNECのクラウド基盤に移行ユーザー企業導入事例

明治フレッシュネットワークが、オンプレミスによる各業務システムを段階的にクラウド基盤に移行していく。業務の中核システムとしてNECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を導入した。

» 2014年10月20日 19時32分 公開
[ITmedia]

 明治乳業グループの乳製品卸売を担う明治フレッシュネットワークが、業務の中核システムとしてNECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を導入した。

 明治フレッシュネットワークはこれまで、数億件規模の大量の販売データを商品、地域、販売先別などさまざまな観点で分析する業務のため、複数のツールを使い分けながら運用してきた。2013年4月の傘下販売会社8社との合併にともない、自社システムを単独で運用することになったことを背景に、少人数で効率的かつ低コストなシステム運用の基盤を必要としていた。

 NECは、販売データ分析やWMS、基幹(販売物流・請求管理など)の各業務システムの基盤をクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」への以降を提案。既存システム機能の維持と可用性を保ちながら、システム機能の統合などによりサーバの集約・共有化を進める、移行費用の削減やサーバ台数の半減を実現、従来の自社構築型と比較し、導入・運用コストを約2割削減できたという。

 また、販売データの分析業務のためビッグデータ活用/情報分析ソフトウェア「InfoFrame Dr.Sum EA」も統合した。これにより、全国単位の販売データの分析を、従来比較10分の1以下の時間に短縮し、営業担当者を中心とする約1000人の作業効率も大幅に高めた。

 明治フレッシュネットワークは、NEC Cloud IaaSへのシステム移行を今後も進め、既存システムと新システムの並行運用期間を短縮を図る。NECは、ワンストップで統合サポートし、倉庫管理システムや基幹の各業務システムの移行を並行して推進することで、約1年半という短期間での全面移行を計画する。

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