── そうなると、ユーザーの意識を変えるために、中立的な判断と提案ができるエバンジェリストがさらに重要になるのでは。
林氏 顧客先へ同行しても、宣伝をあまりせず、必要に応じて他社のクラウドを勧める場合もある。自社サービスのよいところとそうでないところを理解した上で、使い分けを提案することで、信頼を得ることができる。SIerもクラウド事業者も、冷静にマーケットを分析する視点を持つべきだ。
神谷氏 IIJも、先日、Microsoftのクラウド基盤「Microsoft Azure」との連携を発表したように、そのような課題に取り組んでいるところだ。IIJのよいところ、Azureのよいところをフラットに判断し、ハイブリッドに活用することまで提案できるようにならなければならない。SIerとして、クラウドサービス事業者として、考え方を発展させていきたいと考えてる。
北瀬氏 ユーザーは、基盤がOpenStackであるとか、CloudStackであるとか、SDNであるとか、インフラの技術や製品をあまり気にしない。使いやすく、コストパフォーマンスに優れ、移行しやすければそれでいい。技術より、ユーザビリティを重視することだ。
真壁氏 コスト削減だけを目的とするならば、エバンジェリストは不要だろう。これまでのITが“文房具”だとすれば、「今後は武器になる」ということを説明できる人材が重要だ。
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