Twitterが、「オファーをゲット」ボタン付きツイート「Twitter Offer」を米国で開始した。ボタンをタップするとTwitterに登録してあるカードにオファー情報が連係され、そのカードで支払うと自動的に値引きされる。
米Twitterは11月25日(現地時間)、広告ツイートである「プロモツイート」をクリックすることで実店舗でも使えるデジタルクーポンサービス「Twiter Offer」を発表した。まずは同日、今週末にブラックフライデーを迎える米国で一部の広告主が提供を開始する。
クーポンを利用するには、ユーザーは自分のTwitterアカウントにクレジットカードあるいはデビットカード情報を登録しておく必要がある。現在Twitterの一般ユーザーがサービス内でクレジットカードを使う機会はないが、設定画面には「クレジットカードとお届け先情報」という項目が用意されている。Twitterは9月には米国で一部のユーザーを対象に、プロモツイートの「Buy」ボタンをタップすることで買い物ができるサービスをテストしている。
Twitter Offerはツイートに「Buy」ボタンではなく「Get Offer」ボタンが表示される。例えばカフェが「5ドル以上のお食事で2ドル分を値引き」といったオファー(クーポン)を投稿する。
ユーザーがオファーをゲットするには、このオファーのGet offerボタンをタップする。するとカード情報を登録する画面になるので、「オファーをカードに追加する」をタップする。
実際にそのカフェで5ドル以上使い、Twitterに登録したカードで支払えば、自動的に2ドル分が値引きになる。値引きはその場で受け取るレシートには表示されないが、後日ユーザーのカード利用明細に表示される。
実店舗だけでなく、もちろんオンラインショッピングでもクーポンを使える。
カード情報は暗号化され、広告主にわたることはない。
広告主にとってのメリットは、Twitter Offerを利用することで値引きキャンペーンの効果をデジタルに測定できるだけでなく、新たなハードウェアやソフトウェアを購入することなく簡単にクーポンを発行できることだとTwitterは説明する。プロモツイートは地域によるターゲティングが可能なので、小規模なショップやレストランにとっても効果的なプロモーションツールになりそうだ。
米re/codeによると、スタート段階ではTwitter Offerの広告主への課金体系は他のプロモツイートと同様だが、将来的にはクーポンが実際に使われた場合に課金する体系に変更する計画という。
TwitterはこのホリデーシーズンにTwitter Offerを立ち上げた後、段階的に参加広告主を増やしていくとしている。
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