女性のヌード写真の投稿を募り、本人に無断で掲載していたWebサイトの運営者が米連邦取引委員会(FTC)に摘発された。
米連邦取引委員会(FTC)は1月29日、女性のヌード写真や動画を本人に無断で掲載する「リベンジポルノ」サイトを摘発したと発表した。Webサイトを運営していた男はFTCとの和解に基づき、同サイトを通じて集めたわいせつ画像や個人情報をすべて破棄するよう命じられ、以後ヌード画像などを本人の同意なくWebサイトに掲載することを禁じられた。
FTCに寄せられた苦情によると、男は広告サイトのCraigslistなどに女性を装って告知を出したり、自分のWebサイトで匿名投稿を募るなどの手口で女性のヌード写真を収集。投稿に際しては写真に写っている人物の氏名や居住地、電話番号、Facebookのプロフィルといった個人情報を添えるよう要求していたとされる。
こうした手口で集めた1000人以上の写真をWebサイトに掲載し、無断で掲載された女性から削除を求められるてもほとんどの場合は無視していたという。
同サイト上にはコンテンツ削除サービスの広告を掲載し、200〜500ドルを支払えば画像を削除できると持ち掛けていた。しかしこの削除サービスも男が自分で運営していた。
FTCは、「こうした行為は違法であるばかりか極めて悪質。今回の和解によって、違法に収集した画像や情報は破棄され、この人物はいわゆる『リベンジポルノ』ビジネスに二度と戻れなくなる」と強調している。
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