愛媛銀行、金融業界初のSDNを導入

柔軟なサービス展開やシステム変更などに対応すべく、勘定系や情報系などのシステムのネットワークをSDNで統合した。

» 2015年04月08日 13時15分 公開
[ITmedia]

 愛媛銀行(松山市)が、金融業界では初めてSDN(Software Defined Networking)技術を利用した統合型ネットワーク基盤を導入したという。構築を手がけたNECが4月8日に発表した。

愛媛銀行

 新ネットワーク基盤は、勘定系や情報系などのシステム単位の複数のネットワーク機器をSDNで統合し、仮想ネットワークとしたもの。従来の環境では顧客ニーズの変化に合わせたサービス提供や店舗戦略に応じたシステムの追加・変更などへの対応で時間を要するなどの課題があり、複雑化したネットワーク構成の簡素化と安全性の向上も必要になっていたという。

 今回の構築によって、同行ではネットワーク構成や通信状態の可視化、一元的な管理および制御が可能になった。設定変更作業や運用などの時間も従来に比べて約30%低減される見通し。新サービスの提供や戦略的なシステム変更などにも迅速に対応できるようになったとしている。

従来とSDNによるネットワークの違い(NEC資料)

 同行が発行する「愛媛銀行の現況2014」によれば、勘定系、情報系、対外系全てのオンラインシステムをNEC製のオープン系サーバで連携させ、「システム間連携の煩雑さを回避し、正確・迅速な情報連携を実現している」という。

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