Google Display NetworkやDoubleClickパブリッシャーに配信される広告の大部分が2015年6月30日までに暗号化されると発表した。
WebのHTTPS化を推進する米Googleは4月17日、同社の広告ネットワーク経由で配信する広告の大部分を暗号化すると発表した。
Googleは、Webサイトのセキュリティを強化する目的で「HTTPS Everywhere」を提唱。Web管理者に対してHTTPSの実装を促し、検索ランキングにも反映させている。
今回はこの対象を広告にも広げ、2015年6月30日までに、Google Display NetworkとAdMobおよびDoubleClickパブリッシャーに配信されるモバイル、ビデオ、デスクトップディスプレイ広告の大部分が暗号化されると発表した。
また、AdWordsやDoubleClickなど同社の広告掲載サービスを利用する広告主も、HTTPSで暗号化されたディスプレイ広告を全HTTPS対応インベントリ向けに配信できるようになる。
Googleでは傘下のYouTubeで全広告のHTTPSへの移行を2014年末に完了したほか、Google.comでの検索についても既に大部分が暗号化されているという。
インターネット広告を巡っては、米業界団体Interactive Advertising Bureau(IAB)がHTTPSの採用を呼び掛けるなど、業界でも暗号化を推進する動きが広がっている。Googleは「広告を暗号化することで、広告業界はインターネットをもう少し安全にする手助けができる」と指摘している。
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