複数のクラウド環境を“適材適所”でつなぐことをコンセプトにした「フェデレーテッドクラウド」で、新たに業務システムの一元的な管理を実現するサービスを提供していく。
日立製作所は5月28日、プライベートクラウドやマネージドクラウド、パートナークラウドなど異なる複数のクラウドを組み合わせて統合的に利用する「フェデレーテッドクラウド」の新サービス群を発表した。29日から順次提供する。
「フェデレーテッドクラウド」は、プライベートクラウド/パブリッククラウドやマネージドクラウド、Amaz日立のパートナーとなるAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azure、Salesforceなどのクラウドサービスを適材適所で組み合わせて利用していくというコンセプト。
新サービスでは複数のクラウドに配置されるさまざまな業務システムを一元的に運用管理する「フェデレーテッドポータルサービス」や「フェデレーテッドクラウド監視サービス」のほか、24時間の統合的なセキュリティ対策を実施する「クラウドセキュリティサービス」、顧客ニーズに応じて複数クラウドの適切な組み合わせを提案する「クラウドコンサルティングサービス」などを提供する。
同社は2014年8月にフェデレーテッドクラウドを中心とするクラウド基盤の製品・サービス体系を発表。今回はプロジェクトの新たな成果としてサービスとして提供する。各サービスの概要や開始時期などは次の通り。
名称 | 概要 | 価格 | 開始時期 |
---|---|---|---|
フェデレーテッドポータルサービス | 日立のマネージドクラウドとパートナークラウドのリソースに対する操作・管理を一元的に行えるWebポータル | 月額1万円から | 6月30日 |
フェデレーテッドクラウド監視サービス | プライベートクラウド、日立のマネージドクラウド、パートナークラウドを一元監視できるサービス | 仮想サーバあたり月額1800円から | 5月29日 |
統合インターネットサービス | 100Mbpsベストエフォートから1Gbps帯域確保までのインターネット接続環境を提供 | 月額3万円から | 提供済み |
クラウド統合ネットワークサービス | 関東/関西リージョン内およびリージョン間のデータセンターを結ぶ広帯域・低遅延のネットワーク環境を提供 | 月額30万円から | 6月30日 |
セキュリティゲートウェイサービス | 顧客環境のユーザーストアとパブリッククラウドとの認証連携、認証ログを提供 | 月額5万円から | 5月29日 |
マネージドUTMサービス | 顧客専用のアクセスポリシーを個別に設定でき、不正侵入を検知・防御 | 月額15万円から | |
リモートアクセス環境提供サービス | 無許可ユーザーや不正端末からのアクセスを遮断し、安全なリモートアクセスを提供 | 月額37万円から | |
Webサイトプロテクションサービス | Webアプリケーションファイアウォール機能を提供し、Webサイトへの攻撃を防御 | 月額50万円から | |
Webアクセスセキュリティサービス | Web閲覧におけるプロキシ・URLフィルタリング機能を提供 | 月額25万円から | |
マネージドセキュリティサービス | 日立SOCにてログを収集・分析し、インシデント検出・対策を24時間365日支援 | 月額30万円から | |
メールセキュリティサービス | 電子メールに関するリスクをアンチウイルス/アンチスパムの機能で排除 | 月額17万円から | |
クラウドコンサルティングサービス | クラウドの適材適所の使いこなしを企画、導入から運用評価までワンストップで支援 | 600万円から | |
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