Microsoftがメール・予定表サービス向けアプリ「Outlook Web App(OWA)」を「Outlook on the Web」に改称し、新機能を追加した。企業向け「Office 365」の「初回リリース」ユーザーはもう利用できる。その他のユーザー向けアップデートは9月の予定だ。
米Microsoftは8月4日(現地時間)、「Outlook Web App(OWA)」の名称を「Outlook on the Web」に改称し、新機能を追加すると発表した。企業向け「Office 365」で初回リリースオプションを適用しているユーザーには同日から新機能を利用できる。
それ以外のユーザーには、9月の第1週から“ローリングアウト”していく。
Outlook on the Webは、Exchangeサーバのメールサービスにアクセスするアプリ。Webメールの「Outlook.com」、モバイルアプリ「Microsoft Outlook」とはまた別のアプリで、AndroidおよびiOS版もある。
一部の新機能を紹介する。
メール、カレンダー、ピープル、タスクのすべてのサービスで共通の「Actionツールバー」が追加される。ツールバーには検索枠、新規作成、削除、アーカイブなどの項目が並んでおり、例えば新規作成はメールページでは新規メールを、カレンダーのページでは新規予定を作成できる。
メール画面では、件名一覧が大きく表示されるようになり、選択しやすくなった。
米Googleの「Inbox」にあるような、重要なメッセージ(メール)を“ピン止め”しておく機能「Pin」が追加される。赤いピンを付けたメッセージは、メッセージ一覧のトップに、黄色い背景で表示される。
ニュースレターやメルマガ、クーポンなど、定期的にあるいは繰り返し送られてくるメッセージを、送信者ごとに管理する「Sweep」機能が追加される。
メッセージをすべて保存するか、一定期間たったら自動的に削除するか、最新のメッセージだけを保存するか、などの設定ができる。この機能はすでにOutlook.comで利用できている。
これまでメッセージの一覧を1行表示にしていると、クリックしたメッセージが別ウィンドウで表示されていたのが、同じウィンドウ内で表示できるようになる。
カレンダーに向こう5日分の天気予報が表示されるようになる。お天気マークをクリックすると、降水確率や気温が表示される。
搭乗予定には飛行機マーク、ディナーの約束にはナイフとフォークなど、ひと目で分かりやすいアイコンを予定ごとに追加できる。追加したアイコンは1カ月表示の場合、枠の右下に表示される。
予定ごとのリマインダーメール作成や、仕事用カレンダーに誕生日や祝日のカレンダーをオーバーレイ表示する機能なども追加される。
この他の新機能については公式ブログ(英語)を参照されたい。
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