人工知能(Artificial Intelligence)とロボットの機能や実用例などを整理しながら、それらが実現する未来について考察します。人間の仕事を奪うのではないかといったAIやロボットに対する疑問への“現実解”を導くヒントにもなります。
カップめんを待つ間に、電車の待ち時間に、歯磨きしている間に“いまさら聞けない”ITトレンドが分かっちゃう! 今さら聞けないITの最新トレンドやビジネス戦略を、体系的に整理して分かりやすく解説する連載です。「この用語、案外、分かっているようで分かっていないかも」「IT用語を現場の社員にもっと分かりやすく説明できるようになりたい」――。情シスの皆さんのこんな課題を解決します。
人間の知的能力を機械に置き換えてしまおうという技術が使われ始めています。「人工知能(Artificial Intelligence)」と呼ばれるこの技術は、もはやSF世界の夢物語ではありません。私たちの日常にさまざまな恩恵をもたらしつつあります。
「人工知能」という言葉にはさまざまな解釈がありますが、おおむね「人間が行う知的な作業をソフトウェアで実現する技術や研究」を意味しています。その範囲は広く、音声をテキストに置き換える音声認識、画像に何が描かれているかを解釈する画像認識、大量のデータの中に隠れた規則性や関係性を見つけ出そうという機械学習などがあり、それを応用した技術や研究も含まれます。
そんな人工知能を搭載した「ロボット」も登場しています。ロボットは、これまでもさまざまなところで使われてきました。例えば、
しかし、それらは人間が作ったプログラム通りに動くものや、人間が遠隔操作するものなど、知的処理の部分は人間が担っていました。しかし、人工知能を搭載すると、自分で周囲の状況を捉え、どう行動すべきかを考え、判断して行動する機械へと進化します。前者を「自動化(Automation)」、後者を「自律化(Autonomy)」と呼び、両者を区別しています。
ロボットには、機械の身体を持たないソフトウェアだけのものもあり、「bot(ボット)」とも呼ばれています。「ロボット(ROBOT)」から生まれた言葉で、人に代わって作業を行うコンピュータプログラムのことです。botが登場した当初は、次のような単純作業を行うのが一般的でした。
これに人工知能の技術を組み合せ、
ができるbotも登場しています。
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