LINEとトヨタが協業検討 コネクティッドカーサービス開発に向け

LINEとトヨタ自動車は、LINEのクラウドAIプラットフォーム「Clova」と、クルマとスマホアプリの連携規格「SDL」の活用で協業を検討。音声認識を活用したコネクティッドカーサービスの創出を目指す。

» 2017年06月19日 11時50分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 LINEとトヨタ自動車は6月15日、LINEのクラウドAIプラットフォーム「Clova」と、車載情報機器およびスマートフォンアプリの連携規格「SDL(Smart Device Link)」を活用した協業の可能性を検討するため、協業基本合意書を締結したことを発表した。

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 Clovaは、LINEとNAVERの共同開発プロジェクトとして研究開発を進めているクラウドAIプラットフォーム。Clovaを搭載した製品として、アプリ「Clova App」とスマートスピーカー「WAVE」を2017年秋に発売する予定。話しかけると音声で会話ができるほか、音声で電気のオン/オフなどを行うホームコントールや、さまざまなコンテンツサービスなどを利用できる。また、2017年冬には、スマートディスプレイ「FACE」の発売も予定している。

 一方、SDLは、車載情報機器とスマートフォンやタブレット端末のアプリをつなげるためのオープンソースの規格で、トヨタをはじめとした自動車メーカーやカーナビメーカーなどがコネクテッドカー向けの規格として推進している。

 SDLを活用することで、車載の音声認識機能や操作パネルでアプリを操作できるようになる。自動車メーカー各社は、スマートフォンアプリを車載システムの特性やインタフェースに合わせて開発し、クルマの中でも安全かつ快適に利用できる形で提供できるようになるという。

 両社は、2018年をめどに、ClovaとSDLを連携させた新しいカーサービスの商品化を目指すとしている。

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