三井住友海上火災保険は、bitFlyerのブロックチェーン技術「miyabi」を活用した情報共有システムにより、保険契約申込書の確認業務を効率化する実証実験を開始。セキュリティを強化するとともに、保険証券発行手続きの効率化に向け、実用性を検証する。
三井住友海上火災保険は、仮想通貨取引所のbitFlyerと共同で、保険契約申込書の確認業務にブロックチェーン技術を活用する実証実験を2018年1月中旬から開始した。
実証実験では、bitFlyerのブロックチェーン技術「miyabi」を活用して、全国の営業拠点と事務センター間にブロックチェーン上で情報を共有するシステムを構築。保険契約申込書の照会や回答、進捗状況などの情報を共有し、業務効率化に向けた実用性を検証する。
従来はFAX経由などの紙ベースで行っていた照会業務をブロックチェーン技術によって電子化することで、保険証券発行に要する期間の短縮や情報漏えい、データ紛失のリスクを削減する高度なセキュリティの実現が見込めるとしている。
なお、実証実験で用いるmiyabiは、bitFlyerが独自開発したブロックチェーン技術。改ざん不可能といったセキュリティ面の堅牢性に加え、従来のブロックチェーン技術の課題とされていた処理速度に対して、2000tps(トランザクション/秒)という高速なスループットを実現している。
実証実験は、2018年1月中旬から約3カ月間を予定している。三井住友海上では、結果を踏まえて、全国の拠点でブロックチェーン技術を活用した業務プロセスの最適化を推進するとともに、保険代理店との業務にもブロックチェーン技術を活用したシステムの開発を検討していく。
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