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» 2018年03月07日 08時00分 公開

AIとITに横たわるエンジニアの溝を埋める「LiCO for AI」を開発――AIに注力するレノボの狙い (2/2)

[田中宏昌,ITmedia]
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過去最高の冷却効率を実現した常温水冷サーバ「ThinkSystem SD650」

 LiCOとともに開発表明されたのが、AI/HPC向けのスケーラブルストレージソリューション「IBM Spectrum Scale向け Lenovo 分散型ストレージ・ソリューション 2.0」だ。このLenovo Distributed Storage Solution for IBM Spectrum Space(DSS-G)は、最大約5PBまでの大容量ストレージを提供でき、ハードウェアとソフトウェアをラックに組み込んでケーブルがつながれた状態で提供される。大規模で高速なデータのやりとりが必要となるHPC/AIのワークロードに適しており、価格や発売時期などは3月中に正式発表される見込みだ。

photo DSS-Gの概要
photo DSS-Gの特徴

 常温水冷サーバのThinkSystem SD650は、同社として第3世代にあたる水冷システムだ。メモリやCPU、ストレージ、GPUを直接水で冷却するDirect Water Coolingテクノロジーを採用することで、同社内では過去最高の高い冷却効率を実現したという。これにより、空冷サーバと比較して最大10%の性能アップを実現するほか、同等の空冷システムよりも約40%少ない消費電力で済むことで電気代を大幅に削減できるとする。

photo Direct Water Coolingテクノロジーを採用した「ThinkSystem SD650」
photo 常温水冷サーバ「ThinkSystem SD650」の特徴
photo レノボが開発を続ける水冷システムと空冷システムの歴史
photo ThinkSystem SD650を導入した場合の電気代削減イメージ

 なお、ThinkSystem SD650の常温水冷サーバシステムには水の熱交換器(Coolant Distribution Unit)が必須で、ノルディックの日本代理店である東亜電気工業が提供する。また、空冷タイプの「ThinkSystem SR650」と「ThinkSystem SD530」がNVIDIA Tesla V100のサポートを開始し、深層学習にかかる時間が大幅に短縮可能になる。さらにCPUやGPUを選ぶだけですぐに提供できる「ThinkSystem SR650 GPU Readyモデル」も用意される。

photo 常温水冷サーバシステムに必須のCDUは、東亜電気工業が提供する
photo CPUとGPUを選ぶだけで済む「ThinkSystem SR650 GPU Ready モデル」の概要
photo 空冷サーバ「ThinkSystem SR650」と「ThinkSystem SD530」がNVIDIAのTesla V100を新たにサポート

 同社では、LiCOは大規模なAI学習研究環境がある金融機関、製造系の大手、公共系の研究所、ヘルスケア分野での利用を想定しており、中小中堅企業に関しては、GPU搭載モデルを安価に提供してほしいという要望があるので、Readyモデルなどで対応する(早川氏)と見通しを述べた。

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