ソニーミュージック、音楽の権利情報をブロックチェーンで効率管理 音楽クリエイターの生産性向上へ――「Amazon Managed Blockchain」を活用

ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は、音楽の権利情報処理のシステム基盤に「Amazon Managed Blockchain」を採用。トランザクションの信頼性と安全性を保証できるブロックチェーン技術を活用し、権利情報処理に関する作業効率と信頼性を高め、音楽クリエイターの生産性向上を支援する。

» 2019年06月13日 07時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 アマゾン ウェブ サービス ジャパンは2019年6月11日、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)が、音楽の権利情報処理システム基盤に「Amazon Web Services(AWS)」のブロックチェーンサービス「Amazon Managed Blockchain」を導入すると発表した。ブロックチェーンの活用で、音楽クリエイターの権利情報の信頼性を高めるとともに、権利処理作業を効率化し、音楽クリエイターの生産性向上を支援するとしている。

 SMEによると、楽曲などのデジタルコンテンツ制作では、制作ツールや発表の場としてのインターネット環境の普及により、誰でもコンテンツを創作、販売できるようになるなど、クリエイターの活動の幅が広がっているものの、それに伴って、コンテンツの権利処理業務にリソースが割かれ、生産性の低下を招き、創作が阻害されるといった状況が生じているという。

 今回、SMEは、音楽クリエイティブの生産性向上に貢献することを目指し、クリエイターにとって重要な音楽の権利情報を迅速かつセキュアに処理するシステム基盤として、2019年5月2日に日本で提供が開始されたAmazon Managed Blockchainを採用することを決定。これにより、適切な権利処理を維持しながら生産性を向上させ、新世代のクリエイターやヒットコンテンツを生み出せる環境を作り出すとしている。

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