一般企業も耳が痛い? 金融機関のシステム障害1500件を引き起こした“4大原因”クラウドやサードパーティー利用もリスクに

金融庁が「金融機関のシステム障害に関する分析レポート」を公開した。金融機関の相次ぐシステム障害を受け、リスク管理の参考になる障害傾向や事例をまとめた。その内容からは、一般企業にも通じる最近の障害の傾向が浮かび上がってきた。

» 2021年07月02日 07時30分 公開
[ITmedia]

 金融庁は2021年6月30日、「金融機関のシステム障害に関する分析レポート」を公開した。同庁が進めている、金融機関のITガバナンスの発揮やシステムリスク管理体制の整備などに向けた取り組みの一つで、金融機関がシステムリスク管理の整備に取り組む上で参考になる障害の傾向や事例をまとめた。

2020年度(2020年4月〜2021年3月)金融庁が報告を受けたシステム障害1500件の原因の内訳(出典:「金融機関のシステム障害に関する分析レポート」)

サービス多様化やクラウド利用も――分析で分かった障害の4大原因と対策

 同レポートは、2020年4月〜2021年3月に金融機関から報告があったシステム障害を分析した。分析の結果、障害の傾向は大きく4つに分類された。

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