マネジメント基盤の「脱ERP」がカギ Workdayが財務管理機能を国内提供開始

HCMで知られるWorkdayが、HCMと同じデータモデルで扱える財務管理機能の国内での展開を本格化する。マネジメント基盤の「脱ERP」を目指すとしている。

» 2021年07月08日 10時00分 公開
[原田美穂ITmedia]

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Workday エグゼクティブ・プレジデント兼日本担当ゼネラルマネージャー 日本法人社長 正井拓己氏

 企業向け「エンタープライズマネジメントクラウド」のプロバイダーを標榜するワークデイは財務管理機能である「Workday ファイナンシャルマネジメント」の国内での提供を2021年7月7日に開始した。人財管理機能「Workday ヒューマン キャピタル マネジメント」(Workday HCM)、プランニング機能「Workday Adaptive Planning」に加え、Workdayプラットフォームの3つ目の機能だ。

 Workday ファイナンシャルマネジメントは財務・管理会計の統合管理基盤で、債権・債務管理や契約管理、収益管理、財務レポートや決算処理などの一般的な会計機能を提供する。財務と人財を共通のマスターデータで管理し、データモデルも共通化することで双方のシステムが持つデータにアクセスしやすく、経営環境に応じた人財再配置の検討や事業統廃合などの意思決定に必要なデータを把握しやすい点が特徴だ。

 日本で展開するに当たり、日本語化や国内法への対応といったローカライズは製品標準機能として提供する。BIツール機能なども持つため、利用ツールの見直しやコスト最適化にも効果があるとしている。

マネジメント基盤は「脱ERP」が経営スピード向上のカギ

 ワークデイは、特にグローバルで事業を展開もしくは展開予定の企業や、子会社などを含む情報基盤の一元化を目指して財務基盤共通化や人財管理の再検討を進める企業に適するとしている。

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