小売業界の今後を占う調査レポートが発表された。それによると、まことしやかに語られる「コロナ禍でeコマースが成長」という分析は正確ではない可能性が出てきた。最新調査に見るデジタル購買行動の真相は。
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一般的に「コロナ禍を契機にeコマースが売り上げを伸ばした」と広く認識されているが、調査会社Forresterの新しいレポート「Forrester’s 2021 Customer Experience Index」(注1)を見るとその認識はやや間違っているようだ。
消費行動を正確にとらえるならば「消費者がデジタルに精通しつつある」と考えた方が正しいようだ。例えば米国のeコマース利用者の半数以上が「(実店舗で買い物をしていた時には接触しなかったような)新しいブランドを試して楽しんでいる」という。また、63%の買い物客が、購入する前に複数の商品を比較検討しているという。
では消費者の購買行動がオンライン一辺倒になるかというとそうではないようだ。
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