三菱地所ハウスネットは、賃貸業務の効率化に向け、国産のiPaaS「DataSpider Cloud」を導入し、不動産テックを支える各種クラウドシステム間の柔軟なデータ連携基盤を自社開発した。
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アシストは2022年5月12日、三菱地所ハウスネットが基幹業務のデータ連携基盤として、クラウドEAI(エンタープライズアプリケーションインテグレーション)ツール「DataSpider Cloud」を採用したと発表した。
全国で不動産の売買仲介、賃貸管理、賃貸仲介サービス展開する三菱地所ハウスネットは、VR(仮想現実)によるバーチャル内覧ツアーや、地価や交通情報などのビッグデータを重ね合わせた3D地図による物件周辺情報の提供など、CX(顧客体験)向上に向けた不動産DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している。
また、業務効率化に向けたDXも推進しており、2021年度に賃貸部門での業務効率化プロジェクトを開始し、紙書類の電子化によるペーパーレスの推進や属人化の解消を通して業務工数20%削減を目指した取り組みを進めている。
プロジェクトの検討を進める中、業務効率化を妨げている原因がクラウドシステム間のデータ受け渡し業務やデータ重複である可能性が高いことを突き止めたものの、その解消にシステム開発を外部委託した場合のコスト増加が新たな懸念点として挙がっていた。
そこで同社は、クラウドシステム間のデータ連携効率化と、それに関わるシステム開発コストの削減を実現する仕組みとして、クラウド型データ連携サービスのDataSpider Cloudを採用した。
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