QlikがDatabricksとの連携を強化 データ統合で分析を推進

Qlikは、Qlikデータ統合の新機能であるDatabricks Lakehouse(Delta) Endpointと、Databricks Partner Connectを介したQlik Cloudを統合した。クラウドへの移行を進めているDatabricksのユーザーの要望に応えた新機能の特徴は。

» 2022年10月14日 07時00分 公開
[山口哲弘ITmedia]

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 Qlikは2022年9月26日(現地時間)、Databricksとの連携を強化する2つの機能を発表した。Qlikデータ統合の新機能である「Databricks Lakehouse(Delta) Endpoint」と、「Databricks Partner Connect」を介した「Qlik Cloud」の統合だ。QlikソリューションとDatabricksを組み合わせてクラウドアナリティスク戦略を推進できるようにする。

「データの取り込みと分析をできる限り容易にしたい」

 2つの新機能の特徴は次の通りだ。

Databricks Lakehouse(Delta) Endpoint

 Databricks Lakehouse(Delta) Endpointは「Databricks Lakehouse」にデータを取り込む機能だ。「Databricks SQL」を使って、Qlikデータ統合による「Delta Lake on Databricks」への継続的でリアルタイムなデータ取り込みを最適化する。「Amazon Web Services」や「Google Cloud Platform」「Microsoft Azure」を活用しながら、「SAP」やメインフレームといったさまざまなエンタープライズデータソースからデータをDatabricks Lakehouseに取り込む。

Databricks Partner Connectを介したQlik Cloudの統合

 Databricks Partner Connectを介したQlik Cloudの統合ではDatabricksでQlikデータアナリティクスを試せる。既存のQlikテナントや無料トライアルを利用して、「Databricks Lakehouse Platform」でシームレスに「Qlik Sense SaaS」を使用できる。個々のDatabricks環境への接続は自動的に設定されるため、より簡単にQlik Cloudの機能を利用できる。

 Databricksのテクノロジーパートナー担当VPを務めるロジャー・ムルフ(Roger Murff)氏は、「QlikのDatabricks Lakehouse(Delta) Endpointを使用すると、Databricks Lakehouseにデータをシームレスに効率よく取り込める。『Databricks Partner Connect』でQlikアナリティクスを統合したことで、従来よりも容易にデータドリブンなインサイトを発見し、使用、共有できる」と述べる。

 Qlikのテクノロジーアライアンス担当SVPを務めるアイタマー・アンコリオン(Itamar Ankorion)氏は「クラウドへの移行を進めているDatabricksのユーザーは、データの取り込みと分析をできる限り容易にしたいと考えている。当社は新たにDatabricks Lakehouse Endpointを提供し、Databricks Partner Connectと統合することで、Databricksとの連携や、Databricksコミュニティーに対するサポートを明確に示している」と述べる。

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