ベアメタルas a Serviceをうたう「Equinix Metal」が国内東西2拠点での提供体制を整えた。
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Equinixは2023年2月13日、ベアメタルサービス「Equinix Metal」の提供地域を拡大し、新たに大阪で分散型Equinix Metalの提供を開始すると発表した。
Equinixは2020年にEquinix Metalを発表、2021年に東京でのサービス提供を発表していた。Equinixはプラットフォーム事業者である一方、データセンター事業者としての側面も持っており、現在は世界71都市、240拠点でサービスを展開している。顧客の中には主要なクラウドサービスプロバイダーも含まれる。
Equinix Metalは、Equinixが提供するITインフラ「Platform Equinix」で動作するベアメタルITインフラだ。通常の仮想サーバなどと同じようにソフトウェア制御による運用が可能で、機器構成なども選択できる。
APIを介した運用環境も整っており、数分で指定の構成でシステムをデプロイできることから、DevOpsにも取り組みやすい。
IaaS、SaaS、PaaSを問わずパブリッククラウドと接続する同社インターコネクションサービス「Equinix Fabric」は各サービスプロバイダーのサービス拠点に直接専用線で接続するため、低遅延でデータ転送コストも低減できる。
Equinixによれば、これらの特性によりユーザーが自社独自のハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャをas a Serviceとして利用できるようになる。
Equinixは既に東京でEquinix Metalサービスを展開しており、大阪でのサービス開始をもって国内で2拠点の分散が可能になった。
エクイニクス・ジャパンで社長を務める小川 久仁子氏は、「Equinix Metalの大阪進出は、事業継続性を実現するとともにデータ主権に関する要件を順守するために必要な、プライベートな低遅延のデジタルインフラに対する企業ニーズの増大に対応するものだ。オンデマンドで柔軟性のある相互接続性が東京と大阪という2つの大都市圏で利用可能であり、数分で専用のITインフラにアクセスできる。必要な相互接続と基盤ネットワークサービスの自動化によって、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する」と述べている。
Equinixによると、アジア太平洋地域で事業を展開するクラウドサービスプロバイダーや大企業にとって、大阪はハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャと相互接続性で高い成長率をけん引してきた。同社の市場調査「グローバルインターコネクションインデックス(GXI)2023」では、大阪のインターコネクション帯域の、2020〜2024年の年平均成長率(CAGR)が45%に達すると予測している。
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