村田製作所がネットワークへの不正アクセスを公表 データ漏えいの可能性

村田製作所への不正アクセスが発覚し、データ漏えいの可能性が指摘されている。

[後藤大地，有限会社オングス]

　村田製作所は2023年4月27日、同社のネットワークが第三者による不正アクセスを受けたと報告した。

当社ファイルサーバへの不正アクセスについて｜村田製作所（出典：村田製作所のWebサイト）

村田製作所がネットワークへの不正アクセスを公表　データ漏えいの可能性

　村田製作所の発表によると、同社のネットワークに対する不正アクセスは2023年3月16日に確認された。社内調査を実施した結果、ファイルサーバのデータの一部が不正に読み出された可能性がある。

　村田製作所は不正アクセスを確認したのち、外部からのアクセス制限や侵入経路の遮断などを実施した。同社は既に関係機関へ報告し、現在はセキュリティ専門機関の協力を得て影響範囲の調査を進めている。また、情報セキュリティの強化および再発防止策の検討を進める考えだ。

　不正アクセスを受けた原因や不正アクセスを受けたデータの内容、データの漏えいの有無、マルウェア感染などの詳細は公開されていない。今後、情報開示が行われるかどうかも現時点で不明だ。

　企業はサイバー攻撃に標的となっている。特に、製造業が標的となる可能性を指摘するセキュリティベンダーの報告などもある。企業はこうしたサイバーセキュリティに関するリスクが存在することを認識し、継続して対策を行う必要がある。