FedExがAIプラットフォーム「Vue.ai」に投資 「スマートロジスティクス」の実現を目指すSupply Chain Dive

FedExはAIプラットフォーム「Vue.ai」に投資したと発表した。この提携は、AIの利用を拡大してよりスマートなサプライチェーンを構築することを目的としている。

» 2023年08月21日 14時15分 公開
[Max GarlandSupply Chain Dive]

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Supply Chain Dive

 2023年7月11日、大手運送会社のFedExはAI(人工知能)プラットフォーム「Vue.ai」に投資したとニュースリリースで公表した(注1)。投資額は非公開としている。

FedExが目指す「スマートロジスティクス」

 米カリフォルニア州に本社を置くMad Street DenのVue.aiは、AIと自動化を活用したアプリケーションを小売業やその他の業界向けに提供する汎用(はんよう)プラットフォームだ。Mad Street Denは「今回の投資によってよりスマートなサプライチェーンを実現し、各業界に合った垂直統合システム全体を構築するための唯一無二の統合AIプラットフォームとなることを目指す」と発表した。

 Mad Street Denは「データの充実と抽出に焦点を当てており、ユーザーとの対話に基づいてどのモデルをいつ誰に適用するかをAIに決定させることを重視している」と述べた。

 FedEx Expressのカミ・ヴィスワナサン氏(中東・インド・アフリカ事業担当シニアバイスプレジデント)は「当社は全ての人に向けたスマートロジスティクスの実現に取り組んでいる。今回の投資は、両者の世界中の顧客に利益をもたらす技術革新になるだろう」と声明で述べた。

 FedExはFedEx Innovation Labを通じてVue.aiに投資した(注2)。2023年5月に公開した同社のニュースリリースによると、今回のイニシアティブはVue.aiへの初期段階の資金提供に重点を置いている。FedExのデジタル機能をグローバルに拡大し、有意義なパートナーのポートフォリオを編成することが可能になるという。

 FedExはサプライチェーンにAIを活用する機会を模索している。同社はMicrosoftと数年にわたるパートナーシップを結び(注3)、配送の効率化を目指してデータとAIを活用したロジスティクスソリューションを構築してきた。

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