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成功事例に学ぶ
スマートビジネス実践導入セミナー
開催場所:東京 品川プリンスホテル 札幌
開催日:11月2日(水)
公開中のセッション数:4
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株式会社ARU 代表取締役
ITC中部 理事長
水口 和美氏


マイクロソフト株式会社
サーバープラットフォームビジネス本部
Windows Server製品グループ
シニアプロダクトマネージャ
浅野 智氏


マイクロソフト株式会社
製品マーケティンググループ
インフォメーションワーカー
ビジネス本部
シニアプロダクトマネージャ
西岡 奈穂子氏


マイクロソフト株式会社
ゼネラルビジネス本部
IT推進統括部
ビジネス推進部 部長
白土 浩司氏



会場から伝わる熱気から、中小規模事業所のIT化に対する経営者、情報化担当者の並々ならぬ意欲が感じとれた。


会場内に設けられていた、「マイクロソフト中小企業IT化支援センター 出張版」と題したよろず相談コーナーでは、マイクロソフトの相談員が、経営者のIT化に対する相談を直接受け、木目細やかなアドバイスをしていた。


会場外のホワイエに設置された、Windows SB Server 2003 と Group Board ワークスペース日本ヒューレットパッカード PCのデモ展示コーナーには、多くの参加者が訪れ、熱心に製品についての質問を投げかけていた。

11月2日開催:マイクロソフト製品で実現する、中小規模事業所のIT化。成功事例から学ぶ、スマートビジネス実践導入セミナー開催レポート

去る11月2日(水)東京 品川プリンスホテルにて、ソフトバンク クリエイティブ主催の「成功事例に学ぶ スマートビジネス実践導入セミナー」実施された。マイクロソフト、およびマイクロソフト マイクロソフトIT推進全国会 日本ヒューレットパッカードの協力で実現をしたこのセミナーでは、「マイクロソフト製品で実現する中小規模事業所のIT化」がテーマに据えられIT導入に意欲的な中小企業の経営者や情報化担当者が多数訪れ、会場は熱気につつまれた。

中小規模事業所でITを活かすためには、社員1人1人の意識改革が必要

 基調講演に立ったのは、株式会社ARU代表取締役である水口和美氏。水口氏が会場に向けて役職を問いかけ、経営者が少なからず参加していることを確認してから始められた講演では、まず、なぜ企業のIT化が必要である理由が説かれた。企業の戦略を決めるために考えなくてはならない大きなファクターを外部の環境変化と企業の成熟度のふたつに分け、環境の変化に対して一企業ができることは少ないが、企業の成熟度を上げ、外部の環境変化に対応していくことは可能だと説明し、「経営改革とは、外部の環境変化を捉えて企業の内部を変えていくこと」と位置づけた。さらに、その際の指標として「スマートビジネス」という言葉を取り上げ、外部の環境に対応し、効率よく無駄のない事業活動を行なうことを目的として、経営戦略を考えるべきであると語った。こうして立案される経営戦略の中にITが活かされるのは現代の必然だ。しかし、ITの導入、利用そのものが目的となることはなく、企業の持つ課題を把握し、それを解決するための道具として最適なITソリューションを選択する必要があると、水口氏は強く念を押した。経営戦略を考える際の具体的ステップとして課題の捉え方、解決策の導き方を解説した後、実際にITを活用して経営改革に成功した事例を2つ紹介した。いずれの例も経営者自身が改革していく意思とその方向性を明確に示し、研修などを経て社員1人1人が改革していく意識を持った結果成功したものであるとして、IT導入が本当に業務の効率化に力を発揮するためには、その素地として経営者、社員の能力向上が重要であると説明。IT経営で勝ち抜いていくための必要要素を、意識改革とリーダーシップ、情報を共有、活用できるシステム、そしてそれら全体をマネジメントし、PDCAサイクルを確立することだとまとめた。

中小規模事業所の活性化を全方位で支援するマイクロソフトの取り組み

 基調講演に続くインフラセッションでは、マイクロソフト株式会社の浅野智氏が、「中小規模事業所に最適なITインフラ環境とは?」と題して講演を行なった。初期投資の軽減や設定・管理の容易性、情報共有とセキュリティ対策などどいったニーズに対して、設定が難しくセキュリティにも不安があり、ビジネスへの具体的な活用方法がわかりづらいという中小規模事業所のユーザーの課題があった。それらを解決する手軽なネットワーク構築法として浅野氏はWindows Small Business Server 2003(以下、Windows SB Server 2003)を利用したシステム構築を提案、その特徴としてセットアップが容易でセキュリティを保ちながら使いやすいサービスを提供し、生産性を向上できると述べた。ビデオを交えながらいくつかの導入事例を紹介し、リモートアクセスや情報漏えい対策などWindows SB Server 2003 の各機能とその活用方法を解説した。

 休憩をはさみ、情報共有セッションからセミナーは再開された。「グループウェアで社内の情報共有&業務効率アップ」という題で講演を行なったのは、マイクロソフト株式会社の西岡奈穂子氏。情報共有が重要であることが認識されながら情報共有が進まない理由として、社員の心理的な障壁があると指摘。手軽で誰にでも使えるツールを用意するとともに、情報共有によって業績を拡大し、企業を成長させるという意識を各社員が持つことが成功の重要なキーであると述べた。西岡氏が情報共有のツールとして紹介したMicrosoft GroupBoard ワークスペースは、日本のビジネス習慣に沿って利用できるよう、日本で開発されたソフトウェアだ。講演では実際の画面が映し出され、1日の業務をシミュレートしながらそれぞれのシーンで役立つ機能が解説された。いくつかの導入事例もビデオで紹介され、利用する現場の社員が企画に関わること、それら現場の社員が慣れ親しんでいるOfficeと同等の操作系を持つことで負担なく利用できることが情報共有に成功した企業の秘訣であるとまとめた。

 最後の特別セッションではマイクロソフト株式会社の白土浩司氏が、「中小規模事業所のIT化をご支援するマイクロソフト全国IT推進計画のご紹介」と題して、同社の中小企業サポートの取り組みが紹介された。同社は中小規模の事業所向けに Windows SB Server 2003 のような製品を提供するだけではなく、啓発活動や導入に関する提案も行なう「全国IT推進計画」を実行中だ。こうした活動を支えるために、中小規模事業所向けのパートナーを集めた「マイクロソフトIT推進全国会」も組織している。こうしたマイクロソフトの中小規模事業所への取り組みが説明され、会場の経営者や情報化担当者に向け、マイクロソフトによる中小規模事業所へのIT導入の全方位的なサポートが約束された。また、導入する製品やソリューションの選択から気軽に相談できるよろず相談窓口「マイクロソフト中小企業IT化支援センター」も運営し、IT活用を機軸に全国の中小規模事業所の成長をサポートする体制を整えている。この日の会場にも相談窓口が開設されており、セミナー終了後に何人もの参加者がIT化について相談に訪れていた。

本セミナーの内容をストリーミングで公開!
今回レポートした、「成功事例に学ぶ スマートビジネス実践導入セミナー」の様子は、すべてWeb上でストリーミングで公開され、誰にでも見れるようになっている。講演内容はすべて、当日会場で説明されたPPTに沿って動画で視聴できるため、セミナーに参加できなかった方もぜひ一度チェックしてみて欲しい。
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提供:マイクロソフト株式会社
企画:アイティメディア 営業局/制作:ITmediaエンタープライズ 編集部/掲載内容有効期限:2006年6月30日