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小型軽量だからできる“あんなこと”――ポータブルDVD「DVD-HP58」(2/2 ページ)

» 2004年04月16日 01時00分 公開
[西坂真人,ITmedia]
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 高価だった従来製品では、液晶ディスプレイに800×480ピクセルの高解像度タイプや低温ポリシリコンTFTなど高性能パネルを使用しており、それがコストアップにつながっていた。だが近年の低価格機は解像度を約1/4に落として、安価ながらも比較的画質のよいパネル(アモルファスシリコンTFTなど)に変更。そのほかTVチューナーやメモリースロットを廃止するなど機能もシンプルにすることで、従来の半分以下という価格を可能にしたのだ。

 DVD-HP58もこの例にもれず、採用するディスプレイは5.8インチの透過型ワイドTFT液晶で解像度は400×234ピクセル。QVGA液晶(320×240ピクセル)を搭載した最近の携帯電話に近い表示スペックしかない。

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 ディスプレイ解像度の低さは映像を見ればすぐにわかる。字幕やテロップなど文字グラフィック表示はもちろんのこと、登場人物の顔の輪郭や直線的な建物などでジャギー(ギザギザ感)が目立つからだ。ただしこれも画面と目の距離が10センチぐらいになるまで近づいてみた時のこと。本体を手に持ったり、ひざの上や机に置いて自然な姿勢で視聴した場合など、画面と目との距離が50センチ以上離れればジャギーもあまり気にならなくなる。

 一方で視野角が思いのほか広いのには驚いた。特に左右からの視野角の広さは特筆もので、かなり斜めに視聴しても画面の色や明るさはほとんど変わらない。ポータブルDVDを複数人数で楽しむ時は、どうしても横に並んで視聴することになる。だが画面が小さいと画面をながめる角度も大きくならざるを得ない。つまりDVD-HP58のような小型画面製品こそ広視野角性が重要になるのだ。

photo かなり斜めから視聴してもOKな広視野角

小型軽量ボディだからできる“あんなこと、こんなこと”

 再生フォーマットはDVDビデオや音楽CDのほか、DVD-R/RW(ビデオモード録画でファイナライズ処理されたディスク)やCD-R/RW(MP3やJPEG)に対応している。特に、DVDレコーダーで録画したTV番組をモバイル環境で楽しむというのが、DVD-HP58の活用シーンとして向いていそうだ。

 さっそく、録りためたままでなかなか見る機会のなかったTV番組のDVD-RWディスクをDVD-HP58で視聴してみたら、これが“ツボ”にはまった。

 起床後のヒゲ剃りタイムには洗面所の鏡の前に置き、食事中のテーブル上にはお茶碗の横に鎮座させ、“もよおしたら”トイ……これは妻に止められ、子供にTVを占領されても片手にシルバーボディを置いてニコニコ顔。就寝時もインナーイヤー式ヘッドホンを装着して映画三昧と、実に有意義な一日を過ごせる。

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 調子に乗った筆者は、とうとう“禁断の場所”にまでDVD-HP58を持ち込んだ。

 「お風呂でTV」以来、長風呂好きになった筆者は、GBA(ゲームボーイアドバンス)をビニール製の密封パック(いわゆる“ジップロック”。写真のは花王リードの新鮮保存パック)に入れてお風呂で携帯ゲームを楽しんでいたりする。

※決して推奨できる使い方ではないので参考程度に……。真似をして水没しても編集部は一切関知しません!

 この方法でポータブルDVDもいけないものかと以前から思っていたが、密封パックは食品の保存を目的としたものなので、サイズも一番大きなものでも30センチ四方弱ぐらいしかない。画面を開くと立体的になってしまうポータブルDVDをスッポリと覆うには、かなり大きな密封パックが必要だ。

 だがコンパクトボディが自慢のDVD-HP58なら、「大サイズ」の密封パックにスッポリ収まってしまうのだ。

 そして読者の期待(?)どおり、DVD-HP58とともに“禁断の場所”に足を踏み入れてみた。

photo 三洋電機さん、ごめんなさい

 ボディが小さいと、こんなこともできるのだ。

※繰り返すが、決して推奨できる使い方ではないので参考程度に……。真似をして水没しても編集部は一切関知しません!

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