テラバイト単位のHDDを搭載し、地上波番組を1週間分丸ごと録画する――。そんな発想を持ったホームサーバ「Big Channel」(関連記事その1、その2)の“廉価版”が登場した。日本電算機は6月から、4チャンネル同時録画が可能な「Big Channel 4C」を発売する。
従来のBigChannelは6チャンネル同時録画がウリだったが、新製品では機能を制限して価格を抑えた。オープンプライスだが、60万円を切る程度になる見込み。利用にあたっては、月額2000円が必要。
250GバイトのHDDを4台搭載する。画質は13Mbps/8Mbps/4Mbps/3Mbps/2Mbps/1Mbpsから選択可能で、低ビットレートなら約1週間分の番組を保存できる。スポーツ番組など、動きの激しい番組を選んで画質を上げることも可能だ。
USB 2.0のインタフェースを持ち、外付けHDDを接続して録画容量を増強できる。DVD±R/RWドライブも備えるため、録画番組をDVDとして保存することも可能。また、光デジタル出力端子に5.1chサラウンドシステムをつなげば、ホームシアター環境を構築できる。
同社ならではの“トピック単位の映像再生”機能こと、「超多君のマトリックステレビ」や「リアルクロックナビゲーション」などのサービスにも対応している。
製品名 | Big Channel 4C |
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OS | Linuxフルバージョン |
HDD | 250Gバイト×4 |
ドライブ | DVD±R/RW |
インタフェース | 10/100BASE-TX×1、USB(2.0)×2、VGA×1 |
AV出力 | D1/D2端子×1、S端子×2、映像端子(ピンジャック)×2、音声端子(ピンジャック)×2、S/PDIF×1 |
AV入力 | S端子×2、映像端子(ピンジャック)×2、音声端子(ピンジャック)×2 |
ネットワーク機能 | ルータ、DHCPなど |
サービス | リモートメンテナンス(OpenSSH)、ソフトウェアバージョンアップなど |
4チャンネルを録画できるBig Channelだが、地上デジタルへの今後の対応はどうなるのか。日本電算機の石井孝利社長は現在、「対応すべく開発中」と話す。
「(多チャンネルを録画する場合)B-CASをいくつも並べることになるのかなど、いろいろ研究しなければならない問題がある。(高画質でHDDを圧迫する)HD放送をどうするかも考えなければならない」
同氏は、実際に製品化につなげるには「あと1年だ」とコメントした。
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