ホームシアター向けで10万〜20万円台の普及価格帯ラインアップが充実してきたフロントプロジェクター。全国の量販店3500店舗のPOSデータを集計したGfK Japan提供の今週の販売ランキングを見ると、普及〜中級機の主力となっている液晶プロジェクターのデバイス生産をほぼ独占しているセイコーエプソンが、製品でも強さを発揮している。今年の第4四半期にはより性能を高めたプロジェクター向け次世代デバイス「D5」もひかえており、当分エプソンの独走は続きそうだ。
順位 | 前回 | メーカー名 | 型番 | 発売年月日 | 標準価格 |
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1 | 1 | セイコーエプソン | EMP-TW10H | 2004/4/28 | 168000 |
2 | 3 | セイコーエプソン | EMP-TW200 | 2003/10/24 | 268000 |
3 | 2 | 三洋電機 | LP-Z2 | 2003/10/21 | 268000 |
4 | 6 | 日本電気 | VT460JK | 2003/8/1 | 248000 |
5 | 4 | 松下電器産業 | TH-AE500 | 2003/10/10 | オープン |
6 | 5 | セイコーエプソン | EMP-54 | 2003/9/24 | 298000 |
7 | 9 | セイコーエプソン | EMP-S1H | 2004/5/1 | 148000 |
8 | 7 | 松下電器産業 | TH-LM1 | 2003/12/25 | 148000 |
9 | 11 | 日本電気 | VT660JK | 2003/8/1 | 398000 |
10 | 17 | セイコーエプソン | EMP-S1 | 2003/6/2 | 148000 |
この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています
今回ワンツーフィニッシュを飾ったのはセイコーエプソンのホームシアター向け“dreamio”シリーズ。1位の「EMP-TW10H」は昨年9月に発売したEMP-TW10の輝度とコントラストを高めたマイナーチェンジ版。あらゆる項目で競合モデルよりスペックが上回っていながら実売12万円前後というコストパフォーマンスの高さで人気となっている。2位の「EMP-TW200」は高温ポリシリコンTFT液晶パネル「D4」を採用した720p(1280×720ピクセル)ハイビジョン映像対応モデル。こちらも実売は20万円前後となっており、100インチ超の大画面ホームシアターを安価に構築したいユーザーの注目機だ。
3位は三洋電機のホームシアター向け「LP-Z2」。ハイビジョン対応モデルながら標準価格から8万円以上のダウンとなる実売18万円前後という安さが魅力となっている。
4位に「VT460JK」、9位に「VT660JK」と、NECのデータプロジェクター「ViewLight」シリーズ2機種がランクイン。 昨年8月の発売と1年近く経っている商品なので、実売では標準価格の半額以下になっている販売店も多い。そろそろ後継機の登場も近いか。
昨年10月の発売からトップグループを走っていた松下電器産業のホームシアター向け「TH-AE500」も、ライバルの猛追でジリジリと順位を下げている。エプソン製デバイスを使いながらも独自の画像処理システムによって生み出される映画フィルムに近い映像にはファンが多い。
6位以降はビジネス向けデータプロジェクターがランクイン。以前は低価格なデータプロジェクターをホームシアター向けに利用するケースも多かったが、昨年ぐらいからの低価格ホームシアター向け製品の登場で、ユーザー側もホーム/ビジネスの用途分けを考えるようになってきた。今年後半はホームシアター向けの各社新製品が充実しそうだ。
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