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D4パネル最高峰プロジェクター、エプソン「EMP-TW500」の実力レビュー:劇場がある暮らし――Theater Style(3/6 ページ)

» 2004年11月12日 20時00分 公開
[本田雅一,ITmedia]

各プリセットモードの画質評価

 スクリーンの撮影はナチュラルモードを基本に露出と色温度を合わせた。よって、例によってより暗いモードではアンダーに、明るいモードではオーバー露出になっているので注意してほしい。実際にはシアターブラックでも十分なホワイトの輝度がある。

photo 色調整はRGBのゲインとバイアス、ガンマの調整で行う一般的な手法の他、RGBにCMYを合わせた6軸の色相と彩度を調整するモードもある。
photo

 HDMIの信号は家電向けの信号仕様と、輝度信号をフルに使う拡張モードがある。PCから接続する場合は拡張に設定するが、HDMI/DVI出力を持つDVDプレーヤなどは通常モードがデフォルトの事が多い。

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ダンサー

 シネマフィルタを用いないダイナミックやリビングでは緑かぶりが見えるが、ダイナミック設定時でも階調の破綻はなく、かなり優秀。sRGBは忠実、ナチュラルは肌色がふくよかに。シアターはナチュラルの暗部をやや抑えめにし、シアターブラックはさらに絞りが入ることで黒が沈む。

photo 「ダイナミック」モード
photo 「リビング」モード
photo 「ナチュラル」モード
photo 「シアター」モード
photo 「シアターブラック」モード
photo 「sRGB」モード

自動車

 ダンサーと同様にダイナミックやリビングは階調表現こそ破綻しないものの、緑かぶりが目立つ。sRGBやナチュラル以下のモードも印象は変わらない。黄色や空の彩度が抑えめに見えるが、色純度が低いわけではなく、誇張の少ない絵作りが結果的に自然な描写を導いている。

photo 「ダイナミック」モード
photo 「リビング」モード
photo 「ナチュラル」モード
photo 「シアター」モード
photo 「シアターブラック」モード
photo 「sRGB」モード

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