東芝の「RD-XV44/34」は、人気の高まりつつあるVHS+HDD+DVD――いわゆる“3in1”のビデオレコーダーだ。同社のVHS一体型として初めてEPGを搭載し、また従来の3 in 1レコーダーとは一線を画す一体感のある使い勝手を実現したという。さらにRDシリーズ初のスポーツ中継延長機能を付加するなど、大きな進化を果たしている。今回は下位モデルの「RD-XV34」を試用した。
東芝は、2004年の夏に最初の3 in 1レコーダー「RD-XV33」を発売した。しかし、EPGに対応していないことにくわえ、VHS一体型としては珍しい1チューナーであったことがウィークポイントだった。しかし、新製品の「RD-XV44/34」は、VHSユニットとHDD+DVDユニットにそれぞれチューナーを搭載するダブルチューナー仕様。地上波受信の「ADAMS-EPG」とインターネットを利用する「iNET」を両方使える「WEPG」を採用するなど、遅れをとっていた部分をしっかりとフォローし、トレンドを抑えている。
RDシリーズ初のスポーツ中継延長や、特番などでのドラマの放送時間延長に対応する「野球延長&ドラマ最終回延長対応機能」もサポート。毎週放送されるドラマ番組などの予約時に“繰り返し録画”を自動設定する機能も備えた。単に開発タイミングの問題だが、こららの機能に関してはハイエンドモデルの「RD-X5」「RD-Z1」よりも高機能だ。
この延長録画機能は、ADAMSのみを使用している場合は、19時から21時という時間帯を含む「野球」「スポーツ」に対してのみ有効だが、iNETを利用している場合には、スポーツ中継以外でも録画時間延長が行われる。延長時間は、30分/60分/120分から選択可能だ。またiNETを使うと、繰り返し録画の自動設定をドラマ以外にも適用可能になる。
もちろん、PC連携で録画予約や録画番組の管理が便利になる「ネット de ナビ」にも対応する。「ネット de ダビング」「ネット de モニター」に対応していないのは残念だが、VHSビデオデッキの代替需要を狙う製品としては仕方ない部分かもしれない。
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