PCに接続するとリムーバブルディスクとして認識されるので、MP3やWMAのファイルについてはドラッグ&ドロップで転送してやるだけでいい。再生できるファイルはMP3/WMA/WAVで、Windows DRMにも対応する。iPod Shuffleの対応ファイルはMP3/AAC/プロテクテッドAACなので、Windows DRMで保護されたファイルの再生が可能な点は大きな違いといえる。
FMラジオ/ボイスレコーディングの機能も至ってシンプル。背面のスライドスイッチを切り替え、FMラジオならば早送り/早戻しでチューニング、ボイスレコーディングならば再生/停止ボタンで録音の開始/停止となる。
FMラジオは保存した周波数や現在あわせている周波数を声でナビゲーションしてくれるのだが、いかんせん感度がよくないせいで、放送局をつまえるのに苦労する。イヤフォンジャックの隣にある穴がボイスレコーディング用のマイクとなっているが、こちらの感度もあまり良くない。議事録の作成などというよりも、備忘録用途でちょっとしたボイスメモに使えるかなぐらいの程度だ。
音楽再生時の音質は、まぁこんなものだろうという感じ。ごく一般的な小型MP3プレーヤーの音質といえる。背面スイッチで低音ブーストを行うと、場合によってはノイズがのる場合が見受けられた。
これは今回入手した製品だけに見られる症状かもしれないが、とにかくボタンを押した際の反応がルーズなのには閉口した。再生ボタンを押しても再生が始まらず、音量ボタンを押しても無反応――ということが何度も発生。電源を入れ直したり、機能切り替えスイッチを何度か“ガチャガチャ”すれば直ることもあったが、正直ストレスがたまりまくりだった。
iPod ShuffleはUSBコネクタの側面に小さな穴が設けられており、キャップが滑り落ちないようになっているが、Super Tangentにはそうした処理が施されておらず、使っているうちにキャップが滑り落ちてしまう危険性がある。裏面に目をやってもプラスチックの合わせ目の処理が甘く、隙間が見える。細部の仕上げについては、iPod Shuffleの方が一段上手だ。
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