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手ブレ軽減&生活防水の世界最小8メガ機「μDigital 800」レビュー(3/6 ページ)

» 2005年06月27日 17時58分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

2.5インチ液晶の視野角とガイド表示に注目

上面には電源ボタンとシャッターボタンのみと非常にシンプル。液晶モニターは180度近い位置からでも、かろうじて表示が見えるのがすごい
背面に操作系は集中。ディスプレイの左側には4つのボタンが並び、右には十字キーとモードダイヤルがある。ディスプレイは大きく、このようにグリッド表示機能もある他、リアルタイムヒストグラム表示も可能

 μDigital 800の背面の多くを2.5インチの液晶モニターが占める。これは「ハイパークリスタル液晶」と名付けられており、視野角が広くてコントラストが高い半透過型液晶。その上23万画素と解像度も高い。実際、まったく晴天下を意識しなくて使えたほどだ。

 特にいいのは視野角の広さ。多くのデジカメは立ったまま無精してローアングルやハイアングルで撮ろうとすると、液晶モニターが見づらくて勘で撮るしかなくなってくるが、μDigital 800ならそれは問題ない。視野角が広い液晶パネルはすべてのデジカメで採用して欲しいくらいである。

 その液晶画面に展開される各種ガイド機能がμDigital 800のもう1つのウリだ。

左にあるGUIDEボタンを押すと撮影ガイドが表示される。ここで目的を決める

 その象徴が「撮影ガイド」。ディスプレイ左にあるGUIDEボタンを押すと図のような撮影ガイドが表示される。これは用途・目的別オンラインマニュアルのようなもの。全部で15個用意されており、知りたい項目を選ぶと、その目的に必要な機能が表示され、最後に「その機能を使うにはどうするかが表示される」のだ。

 ただ多少カメラを知っている人には内容が薄いことや、結局このガイドにある内容を覚えて、自分でセットしなければならないのがやや中途半端か。

最後にはその機能の使い方が図示される。ここまでやるなら、ホワイトバランスのメニューへジャンプして欲しかった

 図の例だと、自動的にメニューのホワイトバランスの項目が開くくらいのことはしてもいいかと思う。

 ただ、大きな画面を利用してオンラインマニュアル的な使い方をするというアイデアは面白い。デジカメを買ってもフルオート以外はなかなか使ってもらえないという話も聞くので、どういうユーザーがどういうときに戸惑うのか、どういうユーザーにどの機能をどう使って欲しいのかというところから考えていけば、より役立つ機能として定着していくはずだ。初期設定の設定方法なども含めて、うまく初心者向けマニュアルになっていくといいと思う。

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