ペンタックスとしては3台目のデジタル一眼レフ機「*ist DL」が登場した。昨年11月発売の「*ist DS」の弟分であり、撮像素子や基本デザインを受け継ぎながら、いっそうの軽量化と低価格化を達成している。
まず目を引くのは、液晶モニターに2.5インチの大画面を採用したこと。この点が、兄貴分*ist DSとの最大の違いであり、*ist DLのいちばんの魅力といえる。2.5インチ液晶は、*ist DSの2インチ液晶に比べて1.5倍以上、さらに上位の*ist Dの1.8インチ液晶に比べると約2倍もの面積がある。撮った画像を大きく見られることは、使っていて単純に気持ちがいい。
今やコンパクトデジカメの分野では2.5インチ液晶の搭載は珍しくないが、デジタル一眼レフ機ではコニカミノルタ「α-7 DIGITAL」やニコン「D2」シリーズなど一部の機種に限られる。その中でも、*ist DLはボディが小さいぶん、液晶の大きさがより際立って見える。
一方、兄貴分*ist DSのウリのひとつだったペンタプリズムのファインダーは廃止された。代わりに、低価格のデジタル一眼レフ機では標準的なペンタミラーのファインダーを採用する。そのため、ファインダー倍率は*ist DSの0.95倍から、*ist DSでは0.85倍へと約一回り小さくなってしまった。
とはいえ、それでも十分な明るさがあり、ファインダー表示そのものに特に見えにくいという印象は受けない。これでも、むしろ見やすい部類だ。ただ惜しいのは、ファインダーの下部に表示される各種の撮影情報がかなり小さくなってしまったこと。また、AF合焦時に測距点が光るスーパーインポーズ機能が省かれたことも、慣れるまでは戸惑いを覚える。
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