操作性にも特に変更はない。ボディ背面のFnボタンを押して、ドライブモード、ホワイトバランス、ISO感度、ストロボモードの4機能に素早くアクセスできるのが便利だ。メニューの構成もシンプルにまとまっていて、把握しやすい。
右手親指の位置に電子ダイヤルがあり、絞りやシャッター速度の調整ができる。露出補正やマニュアル露出モード時の絞り選択の際には、ダイヤルにボタンを併用する。液晶パネルにバックライト機能はないが、表示は比較的大きくて見やすい
背面Fnボタンを押し、さらに十字ボタンの右を押すと、ISO感度の設定メニューとなる。なお、ISO感度の「AUTO」を使用した際の感度アップの上限は、ISO400〜ISO3200までの4段階をカスタムメニューから設定できる
先月に新発売した望遠ズーム「DA ズーム50-200mmF4-5.6 ED」を装着。同社のデジタル一眼レフ機専用のレンズで、焦点距離の割にはコンパクトサイズを実現。ズームリングやフォーカスリングの操作感は悪くない撮像素子にはAPS-Cフィルムサイズの有効610万画素CCDを採用する。このCCDそのものは*ist DSと同じものだが、ローパスフィルターを変更したという。そのためか、わずかな違いだが、細部の描写性がより自然になった印象を受ける。
画質のカスタマイズ機能はこれまでと同じだ。メニュー内の画像仕上げから、こってりした色合いでシャープネスの高い「鮮やか」と、自然な色合いでシャープネス強調が控えめの「ナチュラル」の2モードで選択できる。また、彩度とシャープネス、コントラストをそれぞれ±2段で微調整もできる。
以上のように*ist DLは、液晶モニターとファインダーの2点以外は、従来モデル*ist DSと大きく変わらない。ファインダーを重視するなら*ist DSを、液晶モニターを重視するなら*ist DLを選ぶといいだろう。だが本音をいえば、多少高くなっても構わないので、両方のメリットを兼ね備えた上位モデルがほしいところだ。
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