ITmedia NEWS >

2万円弱のMicroDrive対応ムービーカメラを使ってみたレビュー(2/3 ページ)

» 2005年08月26日 23時49分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 動画はMPEG-4形式(ビデオコーデック=ISO MPEG-4 Video V1、オーディオコーデック=IMA ADPCM)のASFファイルで記録され、解像度はTV/HQ(640×480)、TV/S(352×288)、Web/HQ(320×240)、Web/S(176×144)の4種類。640×480の場合で毎秒最大11フレーム、320×240であれば毎秒最大30フレームでの撮影が可能だという。

 製品パッケージを開けると、意外と豊富なアクセサリー類が付属している。USBケーブル、AVケーブル(外部テレビ出力用)、ストラップのほか、三脚や携帯用ポーチまで入っている。さらに、この製品はMP3再生機能も搭載しているため、ステレオイヤフォンも添付ずみだ。取扱説明書は英語版だが、上海問屋の製品購入ページから日本語版のPDFがダウンロードできる。

photo パッケージには携帯用ポーチ、三脚も付属。ケーブルは、USB(1.1)とAV出力用がついている。本体にはDC電源入力端子もあるが、残念ながら、電源ケーブルは付属しない

 最初、何も考えずに製品を起動したら、ウムラウトつきの文字が表示され、ちょっとビックリ。デフォルトでは、メニュー表示がドイツ語なのだ。言語設定を探し出すのにも苦労したが、あとから日本語版説明書PDFを確認したところ、冒頭にこの対処方法がきちんと画面つきで説明されていたので問題はない。また、初期設定ではテレビ出力がPALなので、これもNTSCに変更しておく。

 サイズは123×47×67ミリで、重量は約210グラム。電源には単三形乾電池4本を使用するので、撮影時重量は300グラム程度となる。付属のアルカリ乾電池を利用した場合、約30分のビデオ撮影が可能だ。

photo 電源には単3乾電池4本を使用する。アルカリ乾電池では結構すぐに切れてしまうので(ビデオ撮影で約30分)、充電池を用意したほうがいい。1800mAニッケル水素充電池であれば、約158分のビデオ撮影が行えるという

 本体は、全体にシューティングタイプの家庭用ビデオカメラを意識した構成といえる。270度回転が可能な2.0型TFT液晶を左側面に配置し、手前には撮影開始ボタンのほか、設定メニューの操作用ボタン(カーソル、MENU、ENTER)も用意。さらに、上面にはズームレバーとシャッター(静止画撮影ボタン)もある。

photo 液晶画面は2型とサイズは小さいものの、解像度は決して低くはなく、必要十分なレベルだ
photo 液晶モニターの上にあるのは電源ボタンで、モード切替ダイアルとは独立している。カメラのアイコンがついているのは、シャッター(静止画撮影ボタン)だ。ズームレバーの操作感は決して悪くはないが、ズーム自体がカクカクと動作するので、動画撮影中は使用を避けたほうがいい

 ズームはデジタル最大4倍なのだが、本当に画像処理レベルのもので、しかも、滑らかに動作するのではなく、カクカクと0.2倍ずつ拡大縮小される。まあ、製品の位置づけを考慮すると、動画撮影中でもズームレバーが利用可能なこと自体、たいしたものといえるが……。

photo 同じく、4倍ズームを利用して撮影。これも単なるデジタル拡大なので、かなり粗く見えてしまう。等倍のまま撮影して、あとからPC上で拡大処理を行っても、画像品質はほぼ同じだ
photo 日光下での静止画撮影(上)と、暗所でフラッシュを利用した撮影(下)。2304×1728ピクセル。ともにくっきりとした輪郭が印象的だが、フラッシュ撮影のほうは特に顕著である
photo  

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.