4位 「大胆な発表をしよう」――ジョブズ氏、iPod nanoを語る
6位 「iTMS-Jへの楽曲提供は検討している」――SME、音楽流通への考え
7位 「屈曲光学系+強力手ブレ補正」が魅力の薄型機――「DiMAGE X1」
8位 “真面目な作り”が魅力のシリーズ最上位機――IXY DIGITAL700
先週のトップは、突如発表された感も強いソニーの“ウォークマン ”Aシリーズの発表を伝える記事。同日にはアップルからiPod nano(レビュー)が発表されたこともあり、ポータブルプレーヤーを巡るアップル対ソニーの第2ラウンド開始を感じさせる木曜日だった。
同日に発表されたとはいえ、目新しい機能こそはないものの厚さ6.9ミリというスリム化を果たしたiPod nanoと、“ユーザーの好みに合わせて進化する”というコンセプトで高機能化を果たしたウォークマン Aシリーズとでは、正反対と言っていいほど違ったカラーを持っている。
新製品発表会の席でアップルのスティーブ・ジョブズ氏は「コンパクトでありながらも、フル機能のiPodだ」と、iPod nanoはiPodというヒット商品をさらに熟成させたものであることを強調していたが、ソニーはウォークマンや音楽配信サービスを管轄する「コネクトカンパニー」が新製品を全面的にプッシュ。付属アプリケーションも「SonicStage」から新開発の「CONNECT Player」に変更するなど、これまでの「ウォークマン」とは違う製品であることをアピールする。
GfK Japanの調査に基づくデジタルオーディオプレーヤーの販売ランキングを見てみても、日本においてはアップルが長らく市場を牽引している。ソニーはウォークマンスティック(NW-E4xx/E5xx)が好調であるにもかかわらず、“コネクト”の旗印の下、あえて新展開に踏み切ろうとしている。
これまではアップルがiTunes Music Storeを日本で開始していなかったため、ソニーはハード(プレーヤー)とソフト(配信による音楽コンテンツ)の両方を提供できていた唯一のメーカーであったが、iTunes Music Storeが国内でも開始されたことによって、今後はアップルとソニーが、ハードとソフトの両面から激突することになる。
iPod nanoによって製品ラインアップを強化、iTunes Music Storeという待望されていたサービスも開始したことで、より勢いを強めるアップル。新ハードを軸にした“コネクト戦略”で巻き返しを図るソニー。年末商戦をにらんだ第2ラウンドのゴングは鳴ったばかりだ。
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