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» 2005年11月09日 20時15分 公開

レビュー:音質重視派への選択肢――ビクター「XA-HD500」 (1/3)

ビクターのHDDポータブルオーディオ「XA-HD500」は、スタンダードなフォルムの中に圧縮音源もCDクオリティで再生するという“スタジオ仕込み”という高音質を詰め込んだ製品だ。

[渡邊宏,ITmedia]

 日本ビクターの“alneo”(アルネオ)「XA-HD500」はHDD搭載タイプのポータブルオーディオプレーヤーだ。同社製のポータブルオーディオとしてはヘッドフォン一体型の「XA-AL55」(レビュー)や、スクウェアフォルムの「XA-MP100」(レビュー)なども用意されているが、いずれもフラッシュメモリタイプで、HDDを搭載した製品としては本製品が第1弾となる。

photo HDD搭載ポータブルオーディオプレーヤー「XA-HD500」

 本製品の特徴はなんといっても、“スタジオ仕込み”という音質の高さをうたうこと。開発には、同社のグループ会社であるビクターエンタテインメントが所有するレコーディングスタジオ「ビクタースタジオ」のエンジニアも参加している(ビクタースタジオはサザンオールスターズが利用するスタジオとしても有名)。

 HDD搭載ポータブルオーディオプレーヤーという製品ジャンルには、大幅なスリム化を果たしたアップルの新iPodを始め、ネットワークに対応した柔軟な運用が可能な東芝のgigabeatなどのライバルが存在するが、“音質の高さ”は本製品にどれほどのアドバンテージをもたらすのか、レビューを通じて探ってみたい。

スタミナバッテリーを搭載したスタンダードデザインのボディ

 まずは基本的なスペックを確認しておこう。本製品は51.5(幅)×91.6(高さ)×16.9(厚さ)ミリ、約90グラムというボディに6Gバイト(1インチ)のHDDを搭載する。本体正面にはバックライト付き液晶ディスプレイ(160×132ピクセル/7行表示)と各種操作を行うカーソルボタンが配置されている。

photo 正面には液晶ディスプレイとカーソルボタン

 飛び抜けて小型というわけでもなく、液晶もモノクロなのでビジュアル的なインパクトには乏しい。しかし、カーソルボタン周辺も含めた前面にはスラント(傾斜)加工が施されており、手にした際のホールド感は良好だ。

photo 前面にはスラント加工が施されており、ホールド感は良好

 側面にはホールドスイッチ以外のボタン類はなく、操作はすべて液晶下部のカーソルボタンで行う。一見したところカーソルボタンは十字キーと中央のボタンだけで構成されているように見えるが、四隅にもそれぞれボタンが配置されている。四隅のボタンは左上から時計回りに、1階層上に戻る「BACKキー」、「再生/停止キー」、任意の機能を割り振ることができる「ファンクションキー2」「ファンクションキー1」となっている。

photo カーソルボタンと四隅のボタン

 バッテリー駆動時間が長い点も特筆に値する。1インチHDD搭載ポータブルオーディオプレーヤーとしては世界最長(同社)という約30時間の連続再生が可能で、同じく1インチのHDDを搭載するクリエイティブメディアの「Zen Neeon」(公称約16時間)(レビュー)はもとより、新iPod(公称約20時間)やgigabeat X30(公称約16時間)よりも長時間だ。

 充電は付属のACアダプタかPCのUSBから行う。ACアダプタを携帯するというシチュエーションはあまり想像しにくいが、付属のACアダプタは非常にコンパクトで、旅行や出張の際にカバンのポケットに忍ばせておいてもジャマにはならないはずだ。

photo 付属するACアダプタ。隣に置いたコインからもコンパクトさが伝わってくる

“スタジオ仕込み”の豊富な音質設定

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