同機の最大の特徴は、DVD-R DLのCRPM対応メディアをサポートし、デジタル放送の録画を可能にした点。メディア側は既に三菱化学メディアが販売しており、機器側の対応を待っている状態だったから、その意味では貴重な製品といえる。もちろん、ダビング時はSD解像度にダウンコンバートする形になるが、もっとも高画質のXPモードでも最大1時間51分のダビングが可能。CMが入る地上波デジタル放送なら、2時間枠の番組をXPモードでDVDへダビングできる。なお、HDDにデジタル放送をTS録画した場合もフレーム単位の部分カット編集が行える。
もう1つ特徴的なのが、電子番組表のHD表示対応だ。デジタル放送、地上波アナログ放送ともに一覧性の高い“ラテ欄タイプ”で、広告の入らないデジタル放送では最大7局、3時間分の番組が一覧できる。Gガイドを採用しているため、広告の入る地上波アナログ放送でも最大5局、3時間分の番組が一覧可能だ。さすがにHD解像度(1920×1080ピクセル)をフルに活用した、というものではないが、競合製品と比較すると一覧性も情報量も格段に良好だ。ページ単位でのスクロールもサポートしており、操作性も悪くない。録画する番組は番組表を眺めて決める、といった人には非常に魅力的だろう。
旧モデルに相当する「DVR-920H-S」から約1年のブランクがあったこともあり、GUIや予約録画機能は大きく変化した。ソフトウェアのベースになったのは、2005年3月に発表した「DVR-530H/555H」で採用済みの新GUI。東京大学先端技術研究センター(RCAST)と同社の「ユーザビリティ・ラボ」が共同開発したもので、DVD単体レコーダーのUIを引きずっていた感のある「DVR-920H-S」と比べると、使い勝手は大幅に向上している。
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