松下電器産業は1月16日、新しいオキシライド乾電池とアルカリ乾電池を発表した。どちらも従来製品より2割ほど“長持ち”。オキシライド乾電池では、弱点とされていた寒い場所での動作も向上させた。それぞれ単三形と単四形の2種類をラインアップしており、4月20日に発売する予定だ。
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新しいオキシライド乾電池は、正極に改質した新オキシ水酸化ニッケルを採用するとともに新しい添加剤をくわえて電池の反応性を向上させた。あわせて負極の増量および電解液濃度の最適化により、同社従来製品の約1.2倍の電池寿命と低温特性の改善を図っている。たとえばデジタルカメラに使用した場合、撮影枚数が増え、気温O度前後の寒い場所でも本来のパワーを発揮できるという。
電動歯ブラシやシェーバーなどに使用した場合、パワーが落ちにくく、携帯電話の充電器では充電時間が短くなるといったメリットもある。同社では「維持電圧が高く、長時間使用しても電圧が下がらない。大・中電流域を必要とする機器に適している」とアピールした。
一方のアルカリ乾電池には、新たにオキシライド乾電池の技術を導入して電解液を増量したほか、負極亜鉛粉末の改良などにより、電池反応性を向上させている。「オキシライド乾電池のブラックボックス技術を用いて電解液を増量し、従来のアルカリ乾電池に比べて約1.2倍長持ちになった。また、新合金組成大表面積亜鉛粉末により、デジカメに使用したときの性能を向上させた」(同社)。
また今回の新製品発表に伴い、同社はアルカリ乾電池のデザインを一新した。目的は、「市販乾電池の世界戦略に基づき、オキシライド乾電池で採用されたグローバル統一デザインをアルカリ乾電池にも踏襲する」(ナショナルウェルネスマーケティング本部の渥美正美副本部長)。既発表のニッケル水素電池を合わせ、3種の乾電池はそれぞれ光の3原色(青、赤、緑)をイメージしているという。
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