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» 2006年03月14日 18時54分 公開

インタビュー:玩具から“大人の嗜好品”へ――「LITTLE JAMMER Pro. tuned by KENWOOD」 (1/3)

バンダイの「LITTLE JAMMER」は“観て楽しむ音楽”をコンセプトにしたエンターテイメントオーディオ。熱心なファンも多い同製品だが、5月にはケンウッドの音質マイスターが監修したハイスペックモデルが追加されるという。早速、見に行ってきた。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ジャズの旋律に合わせ、プレイヤーの姿をしたフィギュアが実際に演奏しているかのようにリアルな動きを見せる――バンダイの「LITTLE JAMMER」は“観て楽しむ音楽”をコンセプトにしたエンターテイメントオーディオだ。2003年の発売以来、40〜50代の“大人の男性”たちを中心に人気を集め、2万円を超える価格ながらシリーズ累計6万台を販売するロングセラー商品となった。

 その「LITTLE JAMMER」に今年5月、ハイスペックモデルとして「LITTLE JAMMER Pro. tuned by KENWOOD」が加わる。バンドはトランペットをくわえた6人構成となり、ジャマー(プレイヤー)それぞれの姿形や動きはさらにリアルに。音質面では、ケンウッドの音質マイスターとして知られる萩原光男氏が監修を担当し、ピュアオーディオで培ったノウハウを注ぎ込んだという。進化した「LITTLE JAMMER PRO.」について、バンダイの新規事業室でLITTLE JAMMERの企画開発を担当する仲山拓也チームリーダーに話を聞いた。

photo バンダイ、インキュベーションセンターで新規事業室企画開発第二チームのチームリーダーを務める仲山拓也氏。手前が新製品の「LITTLE JAMMER Pro. tuned by KENWOOD」

――最初に「LITTLE JAMMER Pro. tuned by KENWOOD」が、従来のLITTLE JAMMERとどのように異なるのか、教えて下さい。

 「まず、生音に近い音色を出すために楽曲データのポリフォニックサウンドモジュールを16bit化しました。これにより、オーディオのサウンドクオリティを決めるサウンドレゾリューション(音質解像度)は従来の256階調から6万5536階調へと格段の進歩を遂げています。また外部オーディオ機器との接続も可能になっていますから、お好みのアンプやスピーカーと組み合わせて楽しむことができます。

 バンドの構成では、トランペットが増えて6人になりました。LITTLE JAMMERは、アンプ内蔵のコントロールボックスに各プレイヤーを接続するのですが、今回は基本構成にくわえてゲストプレイヤー(追加用フィギュア)用の“エクストラソケット”を2つ用意して、最大で20体のビッグバンドを編成することが可能になっています」

photo 台座は丸い形状になり、それぞれ50ミリ径のスピーカーを備える。また、コントロールボックスにはバスレフ方式のサブウーファーを搭載。ローパスフィルターにより、全楽器の100kHz以下の低音周波数帯をカバーする
photo コントロールボックスの背面。イーサネットのようなポートが並ぶ。「extra」と書かれているのがゲストプレイヤー接続用のエクストラソケット

――フィギュアの印象も変わりましたね。初期のデフォルメされたキャラクターもユニークでしたが、今回は随分とリアルに見えます。

 「姿も動きも、よりリアルになりました。それぞれのフィギュアは演奏者の“骨格”から考え、シルエットが本物のプレイヤーに見えるようにリアルさを追求しました。動きに関しても同様で、可動箇所は全部で25カ所に増え、多彩なパフォーマンスが可能になっています。たとえばピアノなら低域は左手、高域なら右手が動くのにくわえ、鍵盤もそれに連動します。さらに低域をグッといくときは顔が下がり、演奏前のカウントや「サンキュー」などとセリフを言うときにも首を動かすといった具合です」

photo ピアノなら低域は左手、高域なら右手が動く。鍵盤も動いているのがわかるだろうか
photo 本物のプレイヤーのシルエットを再現できるよう、リアルさにこだわった。さすがに絵になる

 「各プレイヤーの動きは、基本的には楽譜データに合わせて動くようになっていますが、ユーザーを飽きさせないように、ピアノ演奏者が発声するかけ声や、足踏みによるリズムなど、ライブ感を盛り上げる演出を曲調に合わせて楽譜データに書き込んでいるんです」

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