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復活した「DIATONE」の音を聴く(2/2 ページ)

» 2006年05月09日 22時02分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 DS-MA1発表直後から、同社には「実際の音を聞きたい」という要望が多く寄せられていた。これまでも応接室などを使用して定期的に試聴会を行い、延べ200人以上が参加したというが、今回の専用試聴室により、理想的な環境で実際の音を聴けることになったわけだ。

 試聴室の広さは38.5平方メートル。壁は、吸音材を詰めた鉄骨に2層の石膏ボードを重ね、さらに吸音材を被せた構造になっている。床はコンクリートの上に硬質ラバーを敷き、スピーカーの真下には鉄板を配した。

 システムは、アキュフェーズのSACD/CDプレーヤー「DP-78」とプリアンプ「C-2400」、そしてパス・ラボラトリーズのパワーアンプ「X600.5」というシンプルなもの。部屋の前方中央にX600.5を設置し、その左右にDS-MA1が鎮座している。壁際にはDIATONEのロゴが入ったラックがあり、SACD/CDプレーヤーとプリアンプが収められていた。このほか、液晶プロジェクターやスクリーンも一応用意しているが、こちらは商談の際にプレゼンテーションを行うためのものだ。

photo DS-MA1の下はカーペットをくり抜いており、下の鉄板が見える(左)。壁の構造模型(右)
photo パワーアンプはパス・ラボラトリーズの「X600.5」。こちらも聴く機会の少ない製品
photo アキュフェーズのCD/SACDプレーヤー「DP-78」と同じくプリアンプの「C-2400」。ピュア指向の2チャンネル専用システムだ

 試聴時にはユーザーが普段聞いているCDやSACDを持ち込んで試聴できるほか、担当者がチョイスした「音のいいSACD」も用意されている。「ピュアオーディオファンの方が多いので、やはりお気に入りのソフトを持参するケースがほとんど。われわれも試聴会の案内でソフトを持ってきて下さいとお願いしています」(松沢氏)。

 リスニングポジションには一人掛けソファが3脚×2列用意され、ゆったりと腰を落ち着けることができる。実際にいくつかのSACDを聞かせてもらったが、照明を落としてDS-MA1の音に耳を傾けていると、なんともいえない“まったり”した感じになってくるのが不思議だ。音質についてはあえて触れないので、試聴室に足を運び、自分の耳で確かめてほしい。


 試聴室の所在地は、東京都千代田区九段北にある三菱電機エンジニアリングのショウルーム内。月曜日から土曜日の午前10時から12時、13時30分から19時30分まで。試聴時間は1回につき最大2時間程度。予約制により、各回6名まで試聴できる。料金はかからない。なお、6月をメドに京都にも試聴室が設けられる予定だ。

  DIATONE試聴室
所在地 東京都千代田区九段北1-13-5 日本地所第一ビル
三菱電機エンジニアリング株式会社 e-PLAZA内
最寄り駅 地下鉄東西線九段下駅7番出口から徒歩0分
地下鉄半蔵門線、都営新宿線九段下駅3番出口から徒歩1分
試聴 月曜〜土曜日の10時30分〜12時、13時30分〜19時30分(要事前予約)、試聴時間は1回につき2時間程度
定員 各回6名まで
料金 無料
予約方法 E-Mail:DIATONE@www.mee.co.jp
FAX:03-3288-1576
電話:03-3288-1754(同社東日本営業所)
photo 左から総務人事部の井村文彦氏、音響システム営業課の太田俊彦課長、佐山正明課長代理、松沢晃主事
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