HDRのEPGも、HitPotと同様に地上/BS/CS系専門チャンネルを区別なく表示できる“シームレスEPG”を採用する。スクロール速度を含めた操作レスポンスも以前使用していたTZ-DCH1000と大きく変わらず、不満は感じない。ただし、TZ-DCH2000および同1000で可能だった表示サイズの切り替えは行えず、6局/4時間半ぶんの表示で固定となる。なお地上デジタル放送の場合は、局により2〜3つのチャンネルが割り当てられているため、その分、一画面に表示できる局数は減る。
J:COM東京の場合、地上/BS/CS系専門チャンネル含めて3ケタのチャンネル番号が割り当てられている。チャンネル番号は、地上デジタル放送は0**(NHKデジタル総合は011、フジテレビは081など)、BSデジタル放送は1**/7**・8**・9**(BSデジタルデータ放送)、CS系専門チャンネルは2**(通常のCATVチャンネル)/5**(ペイパービューチャンネル)/8**(有料オプションチャンネル)などとなる。
チャンネル切り替えには、チャンネル数が多いだけにいくつかの手段を用意する。まずは3ケタのチャンネル番号を数字キーで入力する方法(あるいは「1」とか「6」のみを押すと、地デジの該当チャンネルへ数秒後に切り替わる仕組みと、数秒の待ち時間を待たずに「数字」ボタン+「決定」ボタンで即座に切り替わる仕組みも備える)。
そして地上/BS/CATVをシームレスに全チャンネルを順送り/逆送りボタンで切り替える方法、「お好み」ボタンで登録した好みのチャンネルのみを順送りする方法、数字キーにチャンネルを“短縮ダイヤル”のように割り当ててリモコンの「選局切替」ボタンを押したあとに直接選択できる方法などがある。
ところでこのリモコン。ほどよく長く、電池を手前側に入れるため重心がかなり手前に来る。そのため前方に配置する数字キーの操作時は重量バランスがかなり悪いのである。また、上記のチャンネル切り替え手段をもう一度確認していただくと分かるのだが、ワンプッシュで即座に該当のチャンネルに切り替える手段がない。「お好み」ボタンは惜しいのだが、見る機会の多い地デジ放送だけでも数字キーの「1」でパッと、「5」でパッと切り替わって欲しいのである。
そのためテレビ視聴時には、例えばNHKデジタル総合へ“即座”に切り替えられる「1」+「決定」ボタンの複合信号を、ほかに1、2、4〜6、8以外の空きボタンに、例えば266チャンネルのディスカバリーHDに切り替わる「2」+「6」+「6」の複合信号を市販の学習リモコンの1〜12ボタンに登録して“自分仕様”に仕立てている。
「HDR」の場合、録画/録画番組再生時は、自然に握って親指が届く位置に「十字キー」、「決定」ボタンや「再生」「スキップ」ボタンがあるため、リモコンの使い勝手はテレビ視聴時と比べると悪くはない。番組視聴中に「録画」ボタンを押すとそのままHDDに録画され、番組終了とともに録画も終了するなど、操作性やレスポンスもほどよく快適だ。
録画予約はEPGから指定する方法のほか、フリーワードによる番組検索も行える。EPGの放送時間情報が更新されると、それ追従して録画を行う「時間変更追従」機能を備える。EPGで随時指定して録画予約を行う方法のほか、「毎週」や「毎日」などの指定も行える。ただしこの場合は時間変更追従機能は有効とならない。
また、レジュームや30秒スキップといった機能も備える。本機ではこのスキップ秒数を15秒/30秒/5分から選べるのがHitPotとの違いだ。なお、再生時の早送り速度が最大8倍速と遅いため、数十分以上の早送りを行う場合はこのスキップボタンを連打することで、単なる早送りより目的の再生時間帯に早くたどりつける副次的なメリットもある。
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