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手ブレ補正に対応した1020万画素機――ソニー「α100」レビュー(2/4 ページ)

» 2006年07月10日 12時31分 公開
[永山昌克,ITmedia]

手ブレ補正をアンチダストに応用

 従来機α-7 DIGITALやαSweet DIGITALにはなかった新しい試みとして、α100では手ブレ補正機構をゴミ除去に応用している。レンズ交換などの際にボディ内に侵入したゴミやホコリが、撮像素子の前面にあるローパスフィルターに付着し、画像に写り込むことはデジタル一眼レフ機に共通した悩みだ。これに対してα100では、カメラの電源を切るたびにCCDユニットを振動させ、ゴミなどが付きにくくしている。

photo アンチダストの駆動は、メインスイッチをオフにした時のほか、セットアップメニューのからクリーニングモードを選んだ際に行われる

 加えてローパスフィルターには特殊なコーディングを施し、静電気の帯電を防止してゴミの吸着を防いでいる。実をいうと、メーカーから届いた貸出機をそのまま使ったら、最初に撮った数10カットには小さなゴミが写りこんでいて一瞬ギョッとした。だが電源のオンオフを繰り返すうちに除去されたのか、後半のカットではゴミの写り込みはなくなっていた。

 まったくゴミが付かないのではなく、あくまでゴミが付きにくいシステムである。アンチダスト機能の効果はあるとはいえ、大切な撮影の前にはメニューからクリーニングモードを実行した上で、ブロアでゴミを吹き飛ばすなどの簡単な清掃をしたほうがいい。そのメンテナンスの手間や頻度が、アンチダスト非対応の他機種よりも少ないというわけだ。

photo レンズマウントは、αマウント(Aマウント)を採用。マウントの周りのオレンジ色のリングが個性的だ
photo 液晶モニターは2.5型TFTを搭載。電源を入れると各種の撮影情報が液晶上に表示される
photo 電源はリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の電池寿命は約750コマ。記録メディアにはコンパクトフラッシュを採用する
photo メモリースティックのスロットがないのはソニー製品としては意外だったが、メモリースティックデュオ、メモリースティックPROデュオ用のCF変換アダプタが付属する

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